帳票読取(第1問 15番)攻略

帳票は一定の順序で読めば迷いません。落ち着いて、決めた順番で情報を拾っていきましょう。

読み取りの順序

  1. 様式の確認(領収書・請求書・納品書 など)
  2. 取引の本体(何を買った/売った?)
  3. 決済手段(現金・預金・掛け・手形)
  4. 消費税の扱い(税込/税抜、税率、内税/外税)
  5. 割引・返品・送料などの調整(誰負担か)
迷ったら現金の動き債権債務に注目してください。

よくあるひっかけ

  • 支払手段が小切手/振込(→ 預金)か現金か
  • 送料の負担者(当社負担なら仕入運賃等)
  • 消費税の方式(税抜なら仮払/仮受を使う)
  • 返品/値引の反映(売上返品/仕入返品)

読み取りステップ(表)

ステップ見る場所チェックポイント
1様式名・ヘッダ請求書/納品書/領収書の別
2明細何を、いくつ、いくらで
3支払条件現金/預金/掛け/手形の別
4消費税欄税抜/税込、税率、内税/外税
5調整欄値引・返品・送料の負担者

請求書の読み取り(概念図)

請求書の読み取り 小計・消費税・送料・値引の位置を確認し、税込/税抜の別で仕訳を切り替える。 請求書(概念図) 商品A × 5 @ 10,000 ... 50,000 商品B × 2 @ 15,000 ... 30,000 小計 ... 80,000 消費税(10%) ... 8,000 送料(当社負担) ... 1,200 値引 ... ▲3,000 合計請求額 86,200
税抜方式の例:借 仕入 80,000・仮払 8,000・仕入運賃 1,200 / 貸 買掛金 89,200 → 値引 3,000 を控除して86,200に。

図の見方:小計→税→送料→値引の順に“線で追う”ように読みます。税抜なら本体と税を分けて、誰負担の費用か(送料)を忘れずに判断しましょう。

ミニ演習(帳票読取 2問)

1) 納品書:商品B 50,000円、消費税(10%) 5,000円、送料(当社負担)1,000円、合計 56,000円。掛けで購入(税抜)。
答えを見る 借: 仕入 50,000・仮払消費税 5,000・仕入運賃 1,000 / 貸: 買掛金 56,000
2) 請求書:商品C 100,000円、値引 2,000円、消費税(10%) 9,800円、合計 107,800円(外税。税抜。掛売)。
答えを見る 本体 98,000、税 9,800。借: 売掛金 107,800 / 貸: 売上 98,000・仮受消費税 9,800

練習の仕方