仕訳の標準型

3級で必ず使う勘定と増減ルールを、4列の仕訳帳で手堅く。

5要素の増減ルール

分類増減の方向代表例
資産借方で増加/貸方で減少現金・預金・売掛金・受取手形・備品 など
負債借方で減少/貸方で増加買掛金・支払手形・未払金 など
純資産借方で減少/貸方で増加資本金 など
収益借方で減少/貸方で増加売上・受取利息 など
費用借方で増加/貸方で減少仕入・給料・水道光熱費 など
迷ったときは「現金」を基点に考えると早く判断できます(受け取る=資産増=借方)。

書式(4列)

  • 見出しは中央揃え、科目は左揃え、金額は右揃えにします(桁を揃えます)。
  • 数字の幅をそろえる設定(tabular-nums)を使うと、上下の桁がずれずに読みやすくなります。
  • 科目名は簡潔・正確に書きます。摘要や補足は3級では不要なことが多いです。

例1:現金取引・掛取引・返品

仕訳帳・基本例 現金売上、掛け売上、売上返品の3本を4列で表示。 借方科目 金額 貸方科目 金額 現金 10,000 売上 10,000 売掛金 120,000 売上 120,000 売上返品 5,000 売掛金 5,000
返品は売上返品(または売上割戻)で売上を減らす方向。

図の見方:左が借方、右が貸方です。金額は右端をそろえて読み、借方と貸方で同じ金額になっているかを必ず確認しましょう。

例2:預金・小口現金・手形

仕訳帳・預金/小口/手形 普通預金の入金、小口現金の補充、手形決済の例。 借方科目 金額 貸方科目 金額 普通預金 120,000 売掛金 120,000 小口現金 30,000 普通預金 30,000 支払手形 80,000 普通預金 80,000

図の見方:入金(資産の増加)は左側、出金(資産の減少)は右側に入ります。手形や預金も同じルールで左右を判断します。

ミニテスト(口頭チェック)

慣れてきたら 第1問(仕訳) を小刻みに。

ミニ演習(仕訳 5問)

1) 商品を現金で20,000円販売した。
答えを見る 借 方: 現金 20,000 / 貸 方: 売上 20,000
2) 商品80,000円を掛けで仕入れた。
答えを見る 借 方: 仕入 80,000 / 貸 方: 買掛金 80,000
3) 買掛金60,000円を普通預金から支払った。
答えを見る 借 方: 買掛金 60,000 / 貸 方: 普通預金 60,000
4) 先日売上げた商品の一部5,000円が返品となった(掛け)。
答えを見る 借 方: 売上返品 5,000 / 貸 方: 売掛金 5,000
5) 備品30,000円を掛けで購入した。
答えを見る 借 方: 備品 30,000 / 貸 方: 未払金 30,000