簿記3級の全体像
まずは合格に必要な論点の地図と設問の型をつかみましょう。全体像を持ってから学ぶと、道に迷いにくくなります。
設問構成(代表例)
設問 | 内容 | ねらい |
---|---|---|
第1問 | 仕訳(5問前後)+ 帳票読取(15番) | 標準仕訳の反射/帳票からの情報抽出 |
第2問 | 個別論点(売上原価、決算整理、小口現金など) | 頻出論点の理解と計算 |
第3問 | 試算表/精算表(合計残高試算表からの集計等) | 転記・集計・接続の総合力 |
ネット試験のUIに慣れることも重要。当サイトの演習で素振りできます。
重要論点(優先順位)
- 仕訳の標準型(資産・負債・純資産・収益・費用)を固めます
- 売上原価(三分法・繰越商品・棚卸)を押さえます
- 決算整理(前払/未払/前受/未収・損益振替)を練習します
- 固定資産(定額法・減価償却累計額)を理解します
- 貸倒引当金(期末見積・繰入/戻入)を確認します
- 消費税(税抜/税込・仮払/仮受・相殺)に対応できるようにします
- 手形(受取/支払、満期処理)・小口現金を追加します
論点マップ(概念図)
図の見方:中央の「仕訳の標準型」から枝分かれして、売上原価や決算整理などに広がります。まず幹(仕訳)を太くし、その後に枝(個別論点)を足していくと学習効率が上がります。
このマップを「学習順序」に置き換えたものが、トップの対応表です。迷ったときはそこへ戻ってください。
合格のための到達目安
- 仕訳:標準型を100本ほど解いて、反射的に切れるようにします
- 売上原価:期首・当期・期末の情報から繰越商品の振替を確実に行えます
- 決算整理:前払/未払/前受/未収の金額の置き換えに迷わなくなります
- 固定資産:取得原価・耐用年数・残存価額から定額法の償却費を安定して計算できます
- 貸倒引当金:期末見積→繰入/戻入→貸倒時の処理まで一連で説明できます
- 消費税:税抜/税込のどちらでも仕訳を切り替えられます(相殺の理解)
- 試算表:合計残高試算表を2回の確認で埋め切れるようにします(数字の通り道を意識)
学習時間のモデル
はじめての方の学習時間は20〜40時間が目安です。週6〜10時間×2〜4週のペース配分が無理がありません。詳しくは学習プランをご覧ください。