平均法
期首仕掛と当月投入をまとめて平均します。計算はシンプルですが、期首仕掛の差額が薄まる点に注意します。
等価完成品の考え方を軸に、1単位当たり原価の求め方と配賦の流れを整理します。
総合原価計算は、材料費・加工費を等価完成品で割って単位原価を求める手順が中心です。平均法と先入先出法の違いを声に出して説明できるようにしましょう。
期首仕掛と当月投入をまとめて平均します。計算はシンプルですが、期首仕掛の差額が薄まる点に注意します。
期首仕掛を先に完成させてから当月投入分を計算します。等級別に数量を分ける整理が必要です。
完成品・月末仕掛品へ原価を配賦し、製品別損益計算に接続します。第3問ではこの配賦結果を表に埋める形で問われます。
「日商簿記 原価計算初級 第3問 詳細分析レポート」のケースをもとに整理しています。
| 項目 | 数量 | 進捗 | EU |
|---|---|---|---|
| 期首仕掛(未完分) | 100 | 30% | 30 |
| 当月投入 | 500 | 100% | 500 |
| 月末仕掛 | 150 | 40% | 60 |
ユイ: 表のどこから読めば良いですか?
サクラ先生: 左から数量→進捗→EUの順に視線を動かします。平均法なら期首を区別せず、FIFOなら区別する、という違いも合わせて意識しましょう。
ユイ: 次の図とのつながりは?
サクラ先生: EUで整えたら合計コスト÷EU=単位原価、そして配賦の図へ。表と図を行き来すると理解が深まります。
ポイント:読み順=数量→進捗→EU→単位原価→配賦。
材料と加工で進捗率が異なるケースに注意します。表を材料・加工に分け、それぞれ進捗率を掛けて等価完成品を算出しましょう。
平均法は期首仕掛と当月投入をまとめて平均し、先入先出法は期首仕掛を先に完成させます。違いを図にすると覚えやすくなります。
配賦後の完成品振替と月末仕掛の残高を仕訳で確認すると、損益計算とのつながりが理解しやすくなります。