ドリル:リース会計
リース会計は、「返済の話か」「費用配分の話か」を先に分けると崩れにくい論点です。まずは第1部で返済、第2部で費用配分の流れを確認します。
最初はこの順で進める
- 初回: 先に第1部で、資産計上と返済の型を確認します。そのあと第2部で、減価償却と表示区分の型を確認します。
- 論点補強: 元本と利息の分け方で止まるときは第1部だけ、減価償却や表示区分で止まるときは第2部だけを先に回します。
- 直前確認: 「返済の話か」「費用配分の話か」を一言で言えるかを確認します。
迷ったら、まず「リース債務を返す話」か「リース資産を費用化する話」かを分けると整理しやすくなります。
第1部:認識と返済の型
第1部は、利用開始時にいくらで資産と債務を立て、そのあと支払額を利息部分と元本返済部分にどう分けるかを確認するパートです。
- 利用開始日に、リース資産1,000とリース債務1,000を認識する。仕訳は?
答え
リース資産1,000 / リース債務1,000 です。
- 期中支払200のうち、利息相当額が20。仕訳は?
答え
支払利息20, リース債務180 / 当座預金200 です。
- 期首のリース債務残高1,000、実効利率5%。当期の利息費用はいくら?
答え
50です。1,000 × 5% で計算します。
- 当期支払額250、利息費用50とすると、元本返済額はいくら?
答え
200です。支払額250から利息50を差し引きます。
- 1年以内に返済する予定のリース債務は、貸借対照表でどこに表示する?
答え
流動負債です。
第2部:減価償却と表示
第2部は、計上したリース資産をどう費用配分し、貸借対照表でどこに表示するかを確認するパートです。
- リース資産1,000、耐用年数5年、残存価額0、定額法。年額の減価償却費はいくら?
答え
200です。
- 10月1日に利用開始し、上記条件で月割計算する。当期の減価償却費はいくら?
答え
100です。年額200 × 6/12 で計算します。
- 減価償却費200を計上する仕訳は?
答え
減価償却費200 / 減価償却累計額200 です。
- リース資産は貸借対照表でどの区分に入る?
答え
有形固定資産などの固定資産区分に入ります。
- 支払利息と減価償却費を分けて処理する理由は?
答え
利息は資金調達コスト、減価償却費は資産使用の期間配分だからです。
解説
リース料の支払額をそのまま費用にするのではなく、債務に対する利息部分と、資産を使用したことによる費用を分けて処理することで、費用の意味が明確になります。