M-IND-03 労務費の賃率差異と能率差異
差異分析の基本型を先に確認します。
標準原価計算の入口です。
この問題を解く工業簿記2級のまとまった演習ページです。ここでは演習カテゴリ内の移動だけを案内します。
このページは、標準原価計算をまとまって練習する入口です。賃率差異・能率差異・製造間接費差異を、どの数字を使うかまで含めて整理する前提で構成しています。
賃率差異と能率差異で使う時間・単価を分けて確認します。
実際発生額と予定配賦額の差を有利・不利で見ます。
差異を単なる答えではなく、どこでズレたかまで読み解きます。
標準直接作業時間は1個当たり3時間、標準賃率は1時間当たり1,500円です。完成品80個、実際直接作業時間250時間、実際賃金390,000円から、賃率差異と能率差異を求めてください。
当月の製造間接費実際発生額は118,000円、予定配賦額は112,000円です。差異額と有利・不利を判定してください。
| 確認項目 | 内容 |
|---|---|
| 差異額 | 実際発生額 - 予定配賦額 |
| 判定 | 有利差異 / 不利差異 |
標準消費量は1個当たり4kg、標準価格は1kg当たり300円です。完成品90個、実際消費量370kg、実際価格320円から、価格差異と数量差異を求めてください。
材料価格差異は有利差異8,000円、材料数量差異は不利差異11,000円です。材料費差異全体を求め、全体として有利か不利かを判定してください。
標準消費量は1個当たり5kg、標準価格は1kg当たり280円です。完成品60個、実際消費量315kg、実際価格300円から、材料価格差異と材料数量差異を求めてください。
材料価格差異は不利差異9,000円、材料数量差異は有利差異4,000円です。材料費差異全体を求め、全体として有利差異か不利差異かを判定してください。
各ドリルの解説は、答え → 式 → つまずきやすい点 の順で追えるようにしています。
答え: 標準時間は `240時間`、賃率差異は `15,000円の不利差異`、能率差異も `15,000円の不利差異` です。
式: 実際賃率は `390,000円 ÷ 250時間 = 1,560円`、賃率差異は `250時間 × 60円 = 15,000円`、能率差異は `(250時間 - 240時間) × 1,500円 = 15,000円` です。
つまずきやすい点: 賃率差異は実際時間、能率差異は標準賃率を使う点を分けると崩れません。
答え: 差異額は `6,000円` で、不利差異です。
式: `118,000円 - 112,000円 = 6,000円` です。実際発生額の方が大きいため不利です。
つまずきやすい点: 実際の方が予定より多くかかったときは不利、少ないときは有利で判断します。
答え: 価格差異は `7,400円の不利差異`、数量差異は `3,000円の不利差異` です。
式: 標準消費量は `90個 × 4kg = 360kg`、価格差異は `370kg × (320円 - 300円) = 7,400円`、数量差異は `(370kg - 360kg) × 300円 = 3,000円` です。
つまずきやすい点: 価格差異は実際数量、数量差異は標準価格を使います。
答え: 材料費差異全体は `3,000円の不利差異` です。
式: `11,000円不利 - 8,000円有利 = 3,000円不利` です。
つまずきやすい点: 個別差異と総差異を分けて考えると整理しやすくなります。
答え: 標準消費量は `300kg`、材料価格差異は `6,300円の不利差異`、材料数量差異は `4,200円の不利差異` です。
式: 標準消費量は `60個 × 5kg = 300kg`、価格差異は `315kg × (300円 - 280円) = 6,300円`、数量差異は `(315kg - 300kg) × 280円 = 4,200円` です。
つまずきやすい点: 価格差異は実際消費量、数量差異は標準価格を使う形を固定すると崩れません。
答え: 材料費差異全体は `5,000円の不利差異` です。
式: `9,000円不利 - 4,000円有利 = 5,000円不利` です。
つまずきやすい点: 個別差異の意味と総差異の意味を分けて把握すると、標準原価計算全体が安定します。
標準原価計算は、式暗記だけだと崩れます。まず「何のズレか」を言葉で言える状態を作るのが先です。
標準原価計算まで終えたら、ミニ問題ハブへ戻って苦手論点を追加で回すと、短時間で弱点修正しやすくなります。
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