等価生産量

未完成分の進捗度を数量に換算したものです。材料と加工費で進捗が異なる設定に注意しましょう。

例:期末仕掛品が200個あり、材料は100%、加工は50%なら、材料の等価生産量は200個、加工の等価生産量は100個です。これを使って、材料と加工それぞれの単位原価を計算します。

考え方は等価生産量=数量×進捗度です。材料と加工は進捗の考え方が違うため、必ず別々に換算してから、単位原価→配賦の順に進みます。

定義と見分け方

要点まとめ(20秒で要点)

見抜き方(第3問)

よくある誤り:材料と加工費の等価生産量を混在させる/進捗度を数量に掛け忘れる(等価生産量=数量×進捗)。

ミニ例題

等価生産量の計算例
対象進捗等価生産量
期末仕掛 200個(材料)100%200
期末仕掛 200個(加工)50%100

会話で理解する:材料と加工の進捗

ユイ: なぜ材料と加工で等価生産量が違うのですか?

サクラ先生: 材料は冒頭に全量投入、加工費は期間中に徐々にかかる設定が多いからです。進捗×数量完成品換算します。

ユイ: まず何をメモしますか?

サクラ先生: 期末仕掛の数量進捗(材料/加工)です。式に当てはめれば迷いません。

ポイント:等価生産量=数量×進捗。材料と加工で分けて考える。

関連演習:第3問

ミニ問題(等価生産量

選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。

Q1. 等価生産量とは何を表す指標ですか?

  • A. 部分完成品完成品ベースに換算した数量
  • B. 仕掛品の金額合計
  • C. 製造ラインの稼働時間
▼ 正答と解説を表示

正解:A(部分完成品完成品ベースに換算した数量)

等価生産量は仕掛品など部分完成の数量を完成品ベースに換算した量を示します。総合原価計算で重要な指標です。

Q2. 材料は期首に全量投入、加工費は期間を通じて発生する場合、進捗50%の仕掛品100個の加工費等価生産量はいくつですか?

  • A. 50個分
  • B. 0個分
  • C. 100個分
▼ 正答と解説を表示

正解:A(50個分)

加工費は進捗度に応じて換算するため、進捗50%の100個は加工費等価生産量で50個分と換算します。

Q3. 完成品500個、進捗40%の仕掛品200個がある場合の総等価生産量はいくつですか?(加工費ベース)

  • A. 580個
  • B. 540個
  • C. 620個
▼ 正答と解説を表示

正解:A(580個)

完成品500個に加え、仕掛品200個×40%=80個分なので合計580個分です。

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