会話で理解する:固定費の扱い
ユイ: 図の違いは、どこに注目すればよいですか?
サクラ先生: 固定費の扱いです。全部原価は固定費も製品に含め、直接原価は固定費を期間費用として処理します。
ユイ: 試験ではどう問われますか?
サクラ先生: 定義の言い切りと、損益計算への影響(原価・利益の見え方)がポイントです。
ポイント:全部=固定費を製品へ/直接=固定費は期間費用。
「固定費も製品へ配賦する(全部)」か、「固定費は期間費用(直接)」か。違いを素早く説明できるようにしましょう。
例:当月の固定製造間接費200,000円、当月生産1,000個・販売800個(在庫+200個)のとき、固定費1個当たりは200円です。全部原価では在庫200個に200×200=40,000円が繰り延べられ、直接原価では固定費は期間費用のままです。
考え方は、固定費を製品に含める/含めないの違いです。在庫が増える局面では、固定費が在庫に乗る全部原価の方が利益が高く見えやすい点に注意します。
| 区分 | 製品原価に含める費用 | 固定費の扱い |
|---|---|---|
| 全部原価 | 材料費+労務費+製造間接費(変動・固定) | 製品に含める |
| 直接原価 | 変動製造原価のみ | 固定費は期間費用 |
与件:固定製造間接費¥200,000、当月生産1,000個・販売800個(在庫+200個)
固定製造間接費の1個当たり=200,000 ÷ 1,000 = ¥200/個
繰延する固定製造間接費(在庫200個分)= 200 × 200 = ¥40,000
→ 在庫が増えると全部原価の方が営業利益が¥40,000高くなりやすい。
ポイント:在庫に固定費が乗る/乗らないが差の源泉。
ユイ: 図の違いは、どこに注目すればよいですか?
サクラ先生: 固定費の扱いです。全部原価は固定費も製品に含め、直接原価は固定費を期間費用として処理します。
ユイ: 試験ではどう問われますか?
サクラ先生: 定義の言い切りと、損益計算への影響(原価・利益の見え方)がポイントです。
ポイント:全部=固定費を製品へ/直接=固定費は期間費用。
選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。
Q1. 全部原価計算で製品原価に含める費用の範囲はどれですか?
正解:A(変動・固定を問わず製造原価全体)
全部原価計算では変動・固定を問わず製造原価を製品に負担させます。販管費は期間費用です。
Q2. 直接原価計算(損益分岐点の計算で用いる原価計算)ではどの費用が製品原価に含まれますか?
正解:A(変動製造原価のみ)
直接原価計算では変動製造原価のみを製品原価とし、固定製造間接費は期間費用として処理します。
Q3. 在庫が増加するとき、全部原価計算と直接原価計算の営業利益はどうなりますか?
正解:A(全部原価計算の方が高くなりやすい)
在庫が増えると固定製造間接費が一部在庫に繰り延べられるため、全部原価計算の方が利益が高く出やすくなります。