製造原価

材料費+労務費製造間接費の合計です。原価明細書の中心になります。

例:材料費300,000円、労務費200,000円、製造間接費150,000円なら、製造原価300,000+200,000+150,000=650,000円です。この金額が完成時に製品へ、販売時に売上原価へとつながります。

考え方は三要素の合計であることを言い切ることです。本社・営業の費用(販管費)は含めず、製造に直接関係する費用だけを集計します。

定義と見分け方

要点まとめ(20秒で要点)

見抜き方(第1・3問)

製造原価の構成
項目
製造原価材料費労務費製造間接費

会話で理解する:3要素の意味

ユイ: 図の3つ(材料費・労務費製造間接費)は、何を表しているのですか?

サクラ先生: 製造に必要な費用の内訳です。3つを合計したものが製造原価になり、売上原価の前段階として使います。

ユイ: 販管費は関係しますか?

サクラ先生: いいえ、販管費製造原価に含めません。別に控除して営業利益を求めます。

ポイント:製造原価=材料+労務+製造間接販管費は別)。

使いどころ

損益計算とのつながり

関連演習:第3問

ミニ問題(製造原価

選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。

Q1. 製造原価の三大要素はどれですか?

  • A. 材料費労務費経費
  • B. 売上高・費用・利益
  • C. 固定費変動費・混合費
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正解:A(材料費労務費経費

製造原価材料費労務費経費で構成されます。経費には減価償却費や外注加工賃などが含まれます。

Q2. 当期製造原価の算式として正しいものはどれでしょうか。

  • A. 期首仕掛品+当期製造費用−期末仕掛品
  • B. 期首製品+当期販売費−期末製品
  • C. 売上高−限界利益
▼ 正答と解説を表示

正解:A(期首仕掛品+当期製造費用−期末仕掛品

当期製造原価は期首仕掛品に当期の製造費用を加え、期末仕掛品を控除して算出します。

Q3. 製造原価は財務諸表のどこに結び付きますか?

  • A. 売上原価の計算を通じて損益計算書に結び付く
  • B. 販売費及び一般管理費になる
  • C. 営業外費用として表示される
▼ 正答と解説を表示

正解:A(売上原価の計算を通じて損益計算書に結び付く)

製造原価は当期製造原価売上原価を経由して損益計算書の売上原価に反映されます。

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