会話で理解する：主要原価と加工費
ユイ： 2つの式の違いはどこにありますか？
サクラ先生： 共通しているのは直接労務費で、片方は材料費（主要原価）、もう片方は製造間接費（加工費）と組み合わせています。
ユイ： どんな場面で使い分けますか？
サクラ先生： たとえば総合原価計算では、加工費として材料と分けて進捗を扱います。定義を言い切れるようにしておきましょう。
ポイント：主要原価＝材料＋直接労務／加工費＝直接労務＋間接費。
主要原価
主要原価は材料費＋直接労務費。加工費とセットで整理しておきましょう。
例：直接材料費300,000円、直接労務費200,000円なら、主要原価は300,000＋200,000＝500,000円です。製品に直接結びつく原価だけを合計した指標です。
考え方として、主要原価は「材料と直接労務」の合計です。一方、加工費は直接労務費＋製造間接費で、目的に応じて見方を使い分けます。
定義と見分け方
- 主要原価は材料費＋直接労務費です。
- 加工費（直接労務＋製造間接費）とは構成が異なる点に注意します。
- 設問で「主要」や「加工」の語に注目して取り違えを避けます。
要点まとめ（20秒で要点）
- 主要原価＝ 材料費＋直接労務費。
- 加工費＝ 直接労務費＋製造間接費。
見抜き方（第1問）
- 「主要原価」→ 材料＋直接労務を即合算。
- 「加工費」→ 直接労務＋製造間接を即合算。
| 区分 | 式 |
|---|---|
| 主要原価 | 材料費＋直接労務費 |
| 加工費 | 直接労務費＋製造間接費 |
使いどころ
- 「主要原価」と書かれていれば、材料＋直接労務を即時に合算。
- 加工費と取り違えない（加工費は直接労務＋製造間接費）。
ミニ問題（主要原価）
選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。
Q1. 主要原価の構成要素はどれですか？
- A. 材料費と直接労務費
- B. 直接労務費と製造間接費
- C. 材料費と経費
▼ 正答と解説を表示
正解：A（材料費と直接労務費）
主要原価は材料費と直接労務費の合計で、製造原価のうち直接投入部分を示します。
Q2. 主要原価と加工費を合わせると何になりますか？
- A. 材料費・直接労務費・製造間接費すべて（=製造原価）
- B. 販管費の合計
- C. 限界利益
▼ 正答と解説を表示
正解：A（材料費・直接労務費・製造間接費すべて（=製造原価））
主要原価（材料費＋直接労務費）と加工費（直接労務費＋製造間接費）を組み合わせると製造原価全体をカバーできます。
Q3. 主要原価が注目される代表的な理由はどれでしょうか。
- A. 直接投入コストの水準を素早く把握できる
- B. 販売価格の設定に直接用いる数値ではない
- C. 販管費の増減を表す指標である
▼ 正答と解説を表示
正解：A（直接投入コストの水準を素早く把握できる）
主要原価は材料と直接労務の比率を把握し、製造現場の重点管理対象を把握するのに役立ちます。