回避可能費用(関連原価)
回避可能費用(関連原価)とは、意思決定によって発生額が変わる費用のことです。公式の出題範囲表に直接対応する項目はありません。学習の参考(範囲の周辺)として整理します。
基本情報
| 分類 | 意思決定会計の考え方(参考:範囲の周辺) |
|---|---|
| 何を表すか | 選ぶ案によって発生額が変わる費用(サンクコスト・共通固定費は原則含めない) |
| 計算式(求め方) | 関連原価=案によって増減する増分費用・機会費用(案で変わらない金額は除く) |
| 使う場面 | 特別注文の受注可否や、製品ラインの中止・継続を検討する場面(参考) |
| 試験での問われ方 | 直接の出題対応はありません。CVP・製品別損益の考え方の背景として理解します。 |
計算式・具体例
ある製品ラインをやめた場合に消える費用(回避可能費用)と、やめても残る費用を区別します。
| 求めるもの | 式 | 数値例 |
|---|---|---|
| 回避可能費用(中止で消える) | 専用の変動費+専用の固定費 | 変動費30,000円+専用固定費20,000円=50,000円 |
| 回避不能費用(中止しても残る) | 共通固定費(案によらず発生) | 本社共通費(配賦額)15,000円は中止後も発生 |
この区分は公式の出題範囲表に直接の対応はなく、2級工業簿記の意思決定会計で詳しく学びます。固定費調整などの上位級の計算手続きは扱いません。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 公式の出題範囲表に直接対応する項目はありません。
- 直接原価計算・意思決定会計として、2級工業簿記で詳しく学びます。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 回避可能費用(関連原価)の説明として正しいものはどれですか?(答えを見る)
回避可能費用は選択肢によって発生額が変わる費用で、意思決定に影響します。サンクコストは含めません。
Q2. 製品ラインを中止するか検討するとき、回避可能費用として重視するのはどの費用でしょうか。(答えを見る)
ラインを止めると不要になる費用が回避可能費用で、判断材料になります。既に発生した取得原価はサンクコストです。
Q3. 特別注文の受注可否を検討するとき、関連原価に含めるのが適切なのはどれですか?(答えを見る)
特別注文で追加的に発生する費用が関連原価になります。既存の固定的な一般管理費は通常意思決定の差額に影響しません。
関連
- 関連する用語:固定費/変動費/製品別損益
- くわしく学ぶ:意思決定の基礎(差額原価・関連原価)(簿記2級工業簿記)