ジョブ別原価計算書
直接材料費・直接労務費・配賦間接費をジョブごとに集め、完成原価と単位原価を求めます。
ジョブ(受注・製番)ごとに原価を集計し、仕掛品→製品→売上原価へつないでいきます。
第3問では個別原価計算書を完成させる設問が出題され、直接費の集計と予定配賦率による間接費の配賦が軸になります。
直接材料費・直接労務費・配賦間接費をジョブごとに集め、完成原価と単位原価を求めます。
完成したジョブは製品に振り替え、販売した分のみ売上原価へ振り替えます。未完成分は仕掛品として残ります。
試験では差異の詳細処理は問われませんが、予定配賦額と実際発生額の差を説明できるようにしておきましょう。
「日商簿記 原価計算初級 第3問 詳細分析レポート」の事例をもとに要点を抜粋しています。
ユイ: 図の3つの箱は何を表していますか?
サクラ先生: 直接材料・直接労務・製造間接費です。これらが仕掛品に集まって、完成で製品、販売で売上原価へ流れます。
ユイ: 試験では何から手を付ければ?
サクラ先生: まず式を言い切りましょう。原価=材料+労務+配賦間接費。図を指でなぞって声に出すのがコツです。
ポイント:3要素→仕掛→製品→売上原価。
| 項目 | 金額(円) |
|---|---|
| 直接材料 | 40,000 |
| 直接労務 | 25,000 |
| 製造間接費 | 18,000 |
| 合計原価 | 83,000 |
| 完成数量 | 100 |
| 単位原価 | 830 |
直接材料費・直接労務費・配賦間接費・完成原価・単位原価です。空欄が多い場合は「原価 = DM + DL + OH」を先に書き出しましょう。
完成時に仕掛品から製品へ、販売時に製品から売上原価へ振り替えます。仕訳で流れを確認すると理解が深まります。
1ジョブのみの練習と複数ジョブを扱う練習を交互に行いましょう。配賦率を最初にメモすると計算が安定します。