工業簿記2級 / テーマ別ドリル

工業簿記2級のまとまった演習ページです。ここでは演習カテゴリ内の移動だけを案内します。

テーマ別ドリル / 部門費配賦

一次配賦から補助部門費配賦までを流れで整理する

このページは、部門費配賦をまとめて練習する入口です。ミニ問題で予定配賦と差異の形を確認したうえで、配賦表を使うまとまった処理へ進む前提で構成しています。

主目的: 配賦表の流れを崩さず追う
先に解くとよい: M-IND-06 / M-IND-09
想定: 10〜15分のまとめ練習

このドリルで固めること

1. 一次配賦

共通費を製造部門・補助部門へ振り分ける出発点を整理します。

2. 補助部門費配賦

直接法などで補助部門費を製造部門へ配賦する流れを確認します。

3. 差異の見方

配賦額と実際発生額の差を、有利・不利の向きまで含めて整理します。

先に解くミニ問題

M-IND-06 製造間接費の予定配賦額

配賦率と配賦基準の掛け算を先に確認します。

部門費配賦表に入る前の前提整理です。

この問題を解く

M-IND-09 製造間接費差異

配賦額と実際発生額の差を、有利・不利で判断します。

配賦後の差異処理に入りやすくなります。

この問題を解く

ドリル問題ブロック

ドリルA 一次配賦

難易度: 標準 / 目安: 6分 / 形式: 表完成

次の共通費を、製造部門と補助部門へ一次配賦してください。

費目金額配賦基準
建物減価償却費240,000円床面積
電力料180,000円消費電力量
福利費90,000円従業員数

部門別割合: 切削40%、組立30%、動力20%、修繕10%。

  1. 一次配賦表を作る
  2. 各部門の配賦額合計を出す

ドリルB 補助部門費配賦

難易度: 標準 / 目安: 5分 / 形式: 計算2問

一次配賦後の動力部門150,000円、修繕部門90,000円を、直接法で切削部門と組立部門へ配賦してください。

切削部門組立部門
動力部門配賦割合60%40%
修繕部門配賦割合30%70%
  1. 動力部門と修繕部門をそれぞれ配賦する
  2. 製造部門の最終負担額を出す

先に配賦順を固定してから、下の解答・解説で答えと式を照合してください。

解答・解説

各ドリルの解説は、答え → 式 → つまずきやすい点 の順で追えるようにしています。

答えを見る

ドリルA の答え

答え: 一次配賦合計は、切削204,000円、組立153,000円、動力102,000円、修繕51,000円です。

式: 各費目を指定割合で配り、`建物減価償却費 + 電力料 + 福利費` を部門ごとに合計します。

つまずきやすい点: 費目ごとの配賦額を出さずに、先に合計だけ動かすと表が崩れやすくなります。

ドリルB の答え

答え: 動力部門配賦は切削90,000円、組立60,000円、修繕部門配賦は切削27,000円、組立63,000円で、最終負担額は切削321,000円、組立276,000円です。

式: `150,000円 × 60%`、`150,000円 × 40%`、`90,000円 × 30%`、`90,000円 × 70%` を出し、一次配賦後金額へ加えます。

つまずきやすい点: 補助部門費は、一次配賦で集めた額を起点に再配賦する順番を崩さないことが重要です。

ドリルC の答え

答え: 配賦率は `59.7円`、製品Xの配賦額は `11,940円` です。

式: `(321,000円 + 276,000円) ÷ 10,000時間 = 59.7円`、`59.7円 × 200時間 = 11,940円` です。

つまずきやすい点: 部門費配賦の結果を、最後に製品へどう流すかまでつなげて考える必要があります。

ドリルD の答え

答え: 差異額は `13,000円` で、不利差異です。

式: `610,000円 - 597,000円 = 13,000円` です。実際発生額の方が大きいので不利です。

つまずきやすい点: 配賦表の集計後も、最後は実際発生額との比較へ戻って向きを判定します。

ドリルE の答え

答え: `P = 130,612円`、`M = 106,122円`、切削部門負担額は約107,755円、組立部門負担額は約92,245円です。

式: `P = 120,000円 + 0.1M`、`M = 80,000円 + 0.2P` を連立で解き、`Pの50% + Mの40%`、`Pの30% + Mの50%` を求めます。

つまずきやすい点: 補助部門から製造部門へすぐ配らず、先に補助部門総額を確定させる必要があります。

ドリルF の答え

答え: 切削部門の予定配賦率は `250円`、組立部門の予定配賦率は `300円`、製品Yへの配賦額は `43,000円` です。

式: `3,000,000円 ÷ 12,000時間 = 250円`、`2,400,000円 ÷ 8,000時間 = 300円`、`100時間 × 250円 + 60時間 × 300円 = 43,000円` です。

つまずきやすい点: 部門費配賦の結果は、最終的に部門別予定配賦率を通じて製品原価へ入ります。

このページの進め方

  1. 一次配賦で各部門への振り分けを確認する
  2. 補助部門費をどの基準で再配賦するかを見る
  3. 製造部門に集まった額を比較し、差異が出る位置を整理する

実際の配賦表を解くときは、合計額の一致より先に「どこへ流すか」の順番を固定すると崩れにくくなります。

次に進む

部門費配賦の後は、製造指図書単位で原価を集計する個別原価計算へ進むと、配賦した製造間接費がどこへ入るかまでつながります。

先に戻る補助ミニ問題: M-IND-17 補助部門費配賦M-IND-18 製造部門別予定配賦率