日商簿記3級 第2問(2)|第4〜6回 演習

第4回(商品有高帳:移動平均法と売上総利益)

A商品について移動平均法で商品有高帳を完成させ、10月の売上高と売上総利益を求めていきましょう。単価は円単位で処理し、小数点は出ません。

【与件】 次の取引に基づき、移動平均法で商品有高帳を作成し、売上高と売上総利益を求めます。

  • 10/1 前月繰越:80個 @ 480円
  • 10/6 仕入:120個 @ 530円
  • 10/14 売上:110個(売価 690円/個)
  • 10/19 仕入:90個 @ 500円
  • 10/27 売上:95個(売価 720円/個)

移動平均法は、仕入のたびに在庫総額と在庫数量から平均単価を更新し、その単価で直後の払出原価を計算します。

商品有高帳(移動平均法)

商品有高帳(移動平均法)
日付 受入 払出 残高
数量 単価 金額 数量 単価 金額 数量 単価 金額
10/1 前月繰越
10/6 仕入
10/14 売上
10/19 仕入
10/27 売上

売上高と売上総利益

10/14と10/27の売上から売上高と売上総利益を計算して入力しましょう。

売上総利益 = 売上高 − 売上原価(払出欄の合計)。

第5回(補助簿の判定)

各取引について記入すべき補助簿を選びます。該当なしの場合は「該当なし」を選択しましょう。

取引一覧

番号取引内容
商品¥380,000を仕入。¥80,000は現金払い、残額は掛け。
得意先に商品¥550,000を販売。¥250,000は受取手形、残額は掛け。
営業用の備品(帳簿価額¥200,000)を¥80,000で売却。代金は月末に受け取る。
借方に計上していた現金過不足¥10,000のうち¥8,000が旅費交通費の記入漏れと判明。残額は不明。

複数の補助簿が該当するケースがあります。必要なものすべてにチェックしましょう。

補助簿マトリクス

番号 現金出納帳 当座預金出納帳 商品有高帳 売掛金元帳 買掛金元帳 受取手形記入帳 支払手形記入帳 売上帳 仕入帳 固定資産台帳 該当なし

第6回(用語の穴埋め)

貸倒・剰余金処分・勘定区分・法人税の中間納付など、基本概念をプルダウンで確認します。

  1. 当期売上に対する売掛金が貸倒れになったら、売掛金を減額するとともに で処理する。
  2. 会社法では、配当のたびに一定額まで を積み立てる。
  3. 決算整理前残高試算表の 貸方に存在しない科目は である。
  4. 法人税等の中間納付を当座預金で行ったら、 を借方に、当座預金を貸方に記入する。
  5. 電子記録債権は資産、電子記録債務は負債で、記帳上はそれぞれ を用いる。
  6. 仕入割引(買掛金の早期決済に伴う割引を受けた場合)は、営業外収益として に計上する。