会話で理解する:チャートの見方
ユイ: グラフのどこを見れば損益分岐点が分かりますか?
サクラ先生: 売上線(青)と総費用線(オレンジ)の交点です。右側が利益、左側が損失の領域。スライダーで条件を変えながら感覚を掴みましょう。
ユイ: 何と何の差で利益が生まれる?
サクラ先生: 売上−変動費=貢献利益で固定費を回収し、超えた分が営業利益です。
ポイント:交点=分岐点。貢献利益で固定費回収。
損益分岐点は「ここから利益が出る」という折り返し地点です。図と式を行き来しながら、数字の意味を体で覚えていきましょう。
損益分岐点は「固定費を回収しきれる販売数量・売上高」を指す合図です。固定費・変動費・貢献利益という3つの言葉がどうつながるのか、順に確認します。
数量・売上高のいずれで求める場合も、をで割るだけです。慣れるまでは「固定費 ÷ 1個あたりの貢献利益」と唱えてください。
求めた数量に単価を掛けても損益分岐点売上高が確認できます。計算式とセットで声に出しながら覚えていきましょう。
分母の(単価 − 単位変動費)は「1個売ると固定費が◯円減る」と読み替えましょう。で計算するときは、売上高の何割が固定費の回収に使えるかを確認する発想です。
単価が単位変動費より低いと分母が0以下になり、損益分岐点は成立しません。価格設定の妥当性チェックにも使える指標です。
単価2,000円・単位変動費1,200円・固定費320,000円の設定で、一緒に数量の損益分岐点を求めてみましょう。
考え方: 固定費を1個あたりの貢献利益で割ります。貢献利益は 2,000 − 1,200 = 800円です。
解: 320,000 ÷ 800 = 400個
売上高バージョン: 貢献利益率は 800 ÷ 2,000 = 0.4(40%)なので、固定費 ÷ 0.4 = 800,000円 が損益分岐点売上高です。さきほど求めた 400個 に単価 2,000円 を掛けても 800,000円 となり、同じ答えが得られます。
スライダーを動かして、売上線(青)と費用線(オレンジ)が交わる地点を体感しましょう。右側は利益、左側はまだ固定費が回収できていない領域です。
ユイ: グラフのどこを見れば損益分岐点が分かりますか?
サクラ先生: 売上線(青)と総費用線(オレンジ)の交点です。右側が利益、左側が損失の領域。スライダーで条件を変えながら感覚を掴みましょう。
ユイ: 何と何の差で利益が生まれる?
サクラ先生: 売上−変動費=貢献利益で固定費を回収し、超えた分が営業利益です。
ポイント:交点=分岐点。貢献利益で固定費回収。
損益分岐点数量:400個 損益分岐点売上高:800,000円 貢献利益率:40%
単価が単位変動費以下のため、交点は生まれません。価格設定を見直しましょう。
自力で声に出しながら解いてみましょう。秒数ではなく「手順の理解」を優先します。