会話で理解する:売上原価の振替
ユイ: 販売時の仕訳は、どんな意味ですか?
サクラ先生: 完成して製品にある原価を、売上高と同じ期間で利益を測るために売上原価へ移す処理です(売上原価/製品)。
ユイ: 先に確認する式はありますか?
サクラ先生: はい。売上原価は期首製品+当期製造原価−期末製品。仕訳と式の対応を意識しましょう。
ポイント:販売時は売上原価/製品。期間対応が目的。
販売時に製品から振替え、売上高と同じ期間で利益を測るための原価です。
たとえば期首の製品が20万円、当期の製造原価が80万円、期末の製品が30万円なら、売上原価は 20+80−30=70万円になります。販売した分だけを費用化するため、期末に残っている製品分(30万円)は売上原価から差し引かれます。
考え方は「製品勘定の動き」です。期首+当期振入−期末=販売に対応した原価という関係が成り立つため、完成してもまだ売れていない分は売上原価に含めず、販売と同じ期間で利益を測れるようにします。
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 5/1 | 売上原価 | 180,000 | 製品 | 180,000 |
ユイ: 販売時の仕訳は、どんな意味ですか?
サクラ先生: 完成して製品にある原価を、売上高と同じ期間で利益を測るために売上原価へ移す処理です(売上原価/製品)。
ユイ: 先に確認する式はありますか?
サクラ先生: はい。売上原価は期首製品+当期製造原価−期末製品。仕訳と式の対応を意識しましょう。
ポイント:販売時は売上原価/製品。期間対応が目的。
選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。
Q1. 製造業の売上原価の算式として正しいものはどれですか?
正解:A(期首製品棚卸高+当期製造原価−期末製品棚卸高)
売上原価は期首と期末の製品棚卸高、そして当期製造原価から求めます。これにより当期に販売した製品の製造原価が把握できます。
Q2. 売上原価の算定で必要となる「当期製造原価」はどのように求めますか?
正解:A(期首仕掛品+当期製造費用−期末仕掛品)
当期製造原価は期首仕掛品に当期発生の製造費用を加え、期末仕掛品を差し引いて計算します。売上原価計算の前段階です。
Q3. 売上原価が小さくなると損益計算書ではどうなりますか?
正解:A(売上総利益が増える)
売上原価が小さくなれば売上総利益(粗利)が大きくなります。売上総利益=売上高−売上原価だからです。