経費

電力費・減価償却費・修繕費など、材料費労務費に属さない製造の費用を総称します。

例:工場の電力費12,000円を現金で支払った場合、経費として製造間接費12,000/現金12,000と記帳します。特定製品に直接ひも付けられないため、のちに配賦で各製品へ割り振ります。

考え方は「工場の費用かどうか」「直接ひも付けられるかどうか」です。工場の費用でも特定製品に直接結び付かないものは、多くが製造間接費として扱います。

定義と見分け方

要点まとめ(20秒で要点)

見抜き方(第1問)

定義と代表例

即解ミニ例題(判定→仕訳)

例)工場の電力費 12,000円を現金払い
区分:経費(多くは製造間接費)。代表仕訳を確認。
借方科目金額貸方科目金額
製造間接費 12,000 現金 12,000

ポイント:工場の費用経費(多くは製造間接費)。営業/本社販管費

ミニ例題:減価償却費の計上

減価償却費(製造)
製造間接費としての減価償却費の計上。
借方科目 金額 貸方科目 金額
製造間接費 30,000 減価償却累計額 30,000

会話で理解する:経費と仕訳表の見方

ユイ: 経費は何をまとめたものですか?

サクラ先生: 製造活動に必要でも材料費労務費に属さない費用です。工場の電力費や減価償却費などが代表例です。

ユイ: 表の仕訳はどう読みますか?

サクラ先生: 例えば減価償却費なら、製造間接費/減価償却累計額のように、費目の性質と勘定の方向を確認します。

ポイント:経費=材料費労務費以外の製造費。代表仕訳を声に出して確認。

よくある誤り:工場の費用を販管費に入れてしまう」「直接間接の判定を“勘定科目名”だけで決めてしまう」。まずは場所(工場/営業)直接ひも付けを確認しましょう。

使いどころ

工場の費用=すべて材料費労務費」ではありません。電力費や減価償却費などは経費(多くは製造間接費)に整理します。
関連:販売費及び一般管理費/関連演習:第2問

ミニ問題(経費

選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。

Q1. 日商簿記の原価計算でいう「経費」とはどのような費用でしょうか。

  • A. 材料費労務費以外で製造に必要な費用
  • B. 販売費及び一般管理費
  • C. 金融費用や法人税等
▼ 正答と解説を表示

正解:A(材料費労務費以外で製造に必要な費用)

経費は材料費労務費以外で製造に必要な費用です。減価償却費や修繕費、外注加工賃などが含まれます。

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