変動費

生産量・販売量に比例して増減する費用です。材料費や出来高比例の電力費などが代表例です。

例:単価1,000円、変動費が1個あたり600円で、100個販売すれば、合計変動費600×100=60,000円です。売上は100,000円なので、貢献利益100,000−60,000=40,000円になります。

考え方は「総額は数量に比例、単位当たりはほぼ一定」です。まずは売上から変動費を引いて貢献利益を押さえるのが出発点です。

定義と見分け方

要点まとめ(20秒で要点)

見抜き方(第2問)

よくある誤り:単位当たりの金額が変動するから変動費だと誤解する/「数量に比例」の国語を読み飛ばし、固定費と混同する。
費用のイメージ変動費:原点通過の直線イメージ

会話で理解する:原点からの直線の意味

ユイ: 線が原点を通るのは、何を表していますか?

サクラ先生: 活動量がゼロならゼロ、増えれば比例して増える費用です。単位当たり金額はほぼ一定になります。

ユイ: どんな費用が当てはまりますか?

サクラ先生: 代表例は直接材料費などです。出来高比例の電力費も該当します。

ポイント:変動費=総額が量に比例、単価は一定。

使いどころ

関連演習:第2問

ミニ問題(変動費

選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。

Q1. 変動費の特徴として正しいものはどれですか?

  • A. 活動量に比例して総額が変化する
  • B. 活動量に関わらず総額が一定である
  • C. 単位当たり金額が変動する
▼ 正答と解説を表示

正解:A(活動量に比例して総額が変化する)

変動費は操業度に比例して総額が増減し、単位当たり金額はほぼ一定です。

Q2. 変動費の代表例として適切なのはどれでしょうか。

  • A. 直接材料費
  • B. 工場建物の賃借料
  • C. 本社の役員報酬
▼ 正答と解説を表示

正解:A(直接材料費

直接材料費は生産量に比例して増減するため変動費の代表例です。

Q3. 変動費が1単位当たりで減少すると限界利益にどのような影響がありますか?

  • A. 限界利益が増加する
  • B. 限界利益が減少する
  • C. 限界利益は変わらない
▼ 正答と解説を表示

正解:A(限界利益が増加する)

単位当たり変動費が下がれば限界利益(売上−変動費)が大きくなり、利益改善につながります。

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