個別原価計算

注文・ロット単位で原価カードに材料・労務・間接費を集計し、完成時に製品へ振り替えます。

使い所

仕訳例(完成時の振替)

仕訳例(完成時:仕掛→製品)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
4/30製品300,000仕掛品300,000
4/30製品3,500仕掛品(#C-0401)3,500

ポイント

対話で理解しよう — 受注生産の原価を追う

現場エピソード:特注#C-0401(アイシング入り)。材料500円、賃金1,800円、間接費(機械時間6h×200円)=1,200円。合計3,500円

ハル:「ジョブコストシートで原価を集め、完成で仕掛→製品、出荷で製品→売上原価に流します。採算は注文別に見ます」

椿先生:「個別原価計算の肝は採番と記録。小さなズレも注文単位で見えるので、見積精度や値付け改善に直結します。」

定義・判断の物差し

  1. 特注#C-0401の1個当たり原価はいくらですか?(数量を仮に100個とした場合)
  2. ジョブ票に追加したい1項目(歩留・段取り時間・試作回数 等)を提案しましょう。
  3. 採算が悪化したとき、次回見積で変更すべき前提を1つ挙げましょう。

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