手直し(再加工)費用の扱い
仕損品を補修すれば合格品にできる場合、補修指図書を発行して費用を集計し、仕損費としてもとの製造指図書へ賦課します。
基本情報
| 分類 | 正常な範囲の手直し(再加工)にかかった費用の処理 |
|---|---|
| 増えるとき | 仕損品を補修して合格品にするため、補修指図書へ材料費・労務費・製造間接費の配賦額を追加で集計したとき |
| 減るとき | 該当なし(集計した仕損費は、もとの製造指図書へ賦課されて0円になります) |
| 代表的な相手科目 | 材料・賃金・製造間接費(集計時)、仕掛品〔補修指図書〕(もとの指図書への賦課時) |
| 試験での問われ方 | 補修にかかった費用を集計させ、仕損費としてもとの製造指図書へ賦課する仕訳を書かせる出題 |
仕訳例
補修指図書#101-2に集計した原価6,000円(材料2,000円・賃金3,000円・製造間接費1,000円)を、仕損費としてもとの製造指図書#101へ賦課する場面です。
| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 4/12 | 仕掛品〔#101-2〕 | 6,000 | 諸口 | 6,000 |
| 4/12 | 仕掛品〔#101〕 | 6,000 | 仕掛品〔#101-2〕 | 6,000 |
補修指図書に集計した原価がそのまま仕損費になります。2級で扱うのは、補修指図書を発行して当該指図書(もとの製造指図書)へ賦課する場合までです。補修できずに代品を製造する場合や、作業屑の処理は1級の範囲です。
混同しやすい語との違い
- 原価カード — 注文ごとの「原価の履歴書」との違い:本語は仕損が出た場合の追加処理、job-cost-sheetは通常の原価集計台帳です。
- 仕損・減損と度外視法との違い:spoilageは総合原価計算での仕損の扱い、本語は個別原価計算で補修により合格品にできる場合の処理です。
- 異常仕損 — 製造原価に含めない損耗との違い:補修すれば合格品にできる正常な手直しは本語、補修不能で原価に含めない損耗はabnormal-lossです。
試験でのよく問われ方
- 補修にかかった材料費・労務費・製造間接費配賦額を仕損費として集計させ、もとの製造指図書への賦課額を計算させる出題。
- 補修指図書の番号(親指図書との対応)から、賦課先を正しく判定させる出題。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 補修指図書に集計した原価6,000円は、どう処理しますか?(答えを見る)
仕損費として、もとの製造指図書へ賦課します。補修指図書の集計額がそのまま仕損費になります。
Q2. 補修前の原価が90,000円の指図書に、仕損費6,000円を賦課すると、原価はいくらになりますか?(答えを見る)
96,000円です。90,000円に仕損費6,000円を加えた金額が、その指図書の製造原価になります。
関連
- ガイドで学ぶ:個別原価計算と仕損費
- 関連する用語:仕損・減損と度外視法/異常仕損 — 製造原価に含めない損耗
- 解いて定着:仕損ドリル