対話で理解しよう — 手直し費用の扱い
現場エピソード:焼きムラで100枚の手直し(再焼成0.2h/100枚、追加材料ゼロ、電力のみ)。手直し費用は2,400円でした。
ハル:「正常な手直しなら製品原価に賦課、異常な手直しなら当期費用(営業外 または 異常損失)ですね。今回は正常だから製品へ載せます」
椿先生:「判定は標準との比較。頻度や金額が標準内なら製品原価へ、外れ値なら個別損失として切り出します。」
定義・判断の物差し
- 正常手直し:工程上通常の範囲→製品原価に賦課。
- 異常手直し:仕様ミス・大規模故障など→当期損失へ。
- 判定材料:標準ロス率・頻度・金額・原因(設計/工程/設備)。
- 直近3か月の手直し率の平均と標準偏差から、今月の手直しが正常/異常かを判断しましょう。
- 異常と判断した場合の費用計上科目と、是正の責任部門を明確にしましょう。
- 来月、手直し率を半分にするための工程改善を1つ提案しましょう。