手直し(再加工)費用の扱い

正常範囲の手直しは製造間接費。異常な再加工や客先クレーム起因は当期損失の可能性もあります。

仕訳例(正常な手直し)

仕訳例(正常な再加工費の発生)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
4/10製造間接費12,000賃金/外注加工費 等12,000
4/10製造間接費2,400水道光熱費2,400

判断ポイント

対話で理解しよう — 手直し費用の扱い

現場エピソード:焼きムラで100枚の手直し(再焼成0.2h/100枚、追加材料ゼロ、電力のみ)。手直し費用は2,400円でした。

ハル:「正常な手直しなら製品原価に賦課、異常な手直しなら当期費用(営業外 または 異常損失)ですね。今回は正常だから製品へ載せます」

椿先生:「判定は標準との比較。頻度や金額が標準内なら製品原価へ、外れ値なら個別損失として切り出します。」

定義・判断の物差し

  1. 直近3か月の手直し率の平均と標準偏差から、今月の手直しが正常/異常かを判断しましょう。
  2. 異常と判断した場合の費用計上科目と、是正の責任部門を明確にしましょう。
  3. 来月、手直し率を半分にするための工程改善を1つ提案しましょう。

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