異常仕損 — 製造原価に含めない損耗

事故・故障・計画外停止など異常要因による損耗は当期損益で処理します。正常仕損は原価に配賦(負担)される点と対比しましょう。

現場:設備故障で 50 個が不良に…

経理:これは異常だから、製造原価ではなく当期損益に落とします。正常なら完成品と仕掛が負担でしたね。

仕訳例

仕訳例(異常仕損の処理)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
3/31異常仕損損失30,000仕掛品30,000
3/31異常仕損損失60,000仕掛品60,000

注:評価可能な屑価があれば、控除して記帳します。

関連ページ

対話で理解しよう — ライン停止の事故レビュー

現場エピソード:設備故障で200個が不良。標準ロス率2%(1,000個なら20個)を超える異常減損 180個が発生しました。

ハル:「異常減損は当期損失。修理費や停止による損失も特定して集計します。売却可能なら実現額控除ですね」

椿先生:「その通り。正常/異常の線引き、原因の記録、売却の控除がポイントです。試験では仕訳位置(製造原価か、当期損益か)を確実に判断しましょう。」

定義・判断の物差し

  1. 今月の異常減損の原因と対策を1行でまとめましょう。
  2. 売却可能な異常品がある場合の仕訳と金額根拠を書きましょう。
  3. 次月、異常減損ゼロを目指すチェックポイントを3つ列挙しましょう。

次に読む