仕損(正常/異常)と処理(度外視法/非度外視法)

正常仕損は原価の配分対象、異常仕損は期間費用。度外視法/非度外視法の違いも確認していきましょう。

処理方法の違い

度外視法 vs 非度外視法
項目度外視法非度外視法
換算量正常仕損数量を完成換算量に含めない正常仕損数量も含めて完成換算量を算定
負担先仕損費は完成品のみで負担仕損費は完成品と月末仕掛に按分

異常仕損は製造原価に含めず、異常損失等で費用処理します。

正常/異常の区別(比較)

正常仕損 vs 異常仕損(処理先の違い)
区分判定の考え方原価・仕訳の扱い
正常仕損工程上不可避(標準ロス率の範囲など)製造原価に含めて配分(完成品+月末仕掛、または完成品のみ)
異常仕損事故・故障・重大ミスなど想定外当期損益(異常仕損損失等)で処理し、製造原価に含めない

売却可能な屑価(スクラップ等)があるときは、実現額を控除する指示がよく出ます。

仕損品評価額の扱い

仕損品に残存価値がある場合は、その評価額を仕損費用から控除して配分します(スクラップ売却価額等)。

関連用語

対話で理解しよう — 仕損:正常か異常か

現場エピソード:今月の不良発生80個。標準ロス率2%(1,000個なら20個)。残り60個異常と判断しました。

ハル:「正常分は製品原価へ負担、異常分は当期損失で処理。売却可能なら実現額控除を行います」

椿先生:「そうです。標準・原因・売却の有無をセットで判断。判定基準を毎月固定して、比較可能性を保ちましょう。」

定義・判断の物差し

  1. 今月の減損を正常/異常に区分し、線引きの根拠(標準・原因・規程)を一言で。
  2. 売却可能な不良の処理(仕訳)を、実現額を用いて示しましょう。
  3. 翌月の異常減損を半減するためのルールを1つ提案しましょう。

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