この問題で先に確定するもの
このセットは、決算整理後残高試算表の各残高と
当期純損失
を完成させる問題です。先に動くのは
仕入勘定の確定額、貸倒引当金、減価償却費、消費税差額、法人税等
の5つで、ここが固まると残高試算表の後半と損益が一気につながります。
解く順番
まず棚卸で売上原価を確定し、そのあとに貸倒引当金、減価償却、消費税、法人税等の順で整理すると崩れにくいです。第3問は上から埋めるよりも、
金額が確定する整理事項から先に処理して、その結果を残高試算表へ戻す
方が速くて安全です。最後に収益と費用の差で当期純損失を求めます。
正解の根拠
期首繰越商品 380,000 円と期末商品 420,000 円を仕入勘定へ振り替えるので、仕入の確定額は
7,700,000+380,000−420,000=7,660,000 円
です。売掛金 908,000 円に対する貸倒引当金の必要残高は 18,160 円で、既存 8,000 円との差額 10,160 円を繰り入れます。備品 1,200,000 円は耐用年数 5 年・残存価額 0 の定額法なので減価償却費は 240,000 円、累計額は 600,000 円になります。消費税は仮受 320,000 円と仮払 230,000 円の差額 90,000 円を未払消費税へ振り替え、法人税等 280,000 円を未払計上します。こうして費用合計は 11,040,160 円となり、売上 9,600,000 円との差で
△1,440,160 円
の当期純損失が出ます。
よくある誤り
典型的なのは、棚卸整理をしたあとに
仕入 7,700,000 円のまま残してしまうこと
、貸倒引当金を必要残高ではなく差額補充前の残高で入れてしまうこと、そして消費税の差額 90,000 円を仮払・仮受に残したままにすることです。また、当期純損失は
費用が収益を上回るのでマイナス
になり、ここを正の数で入れるミスも出やすいです。
最後の検算
検算では、
仮払消費税と仮受消費税がゼロになっているか
、未払消費税 90,000 円と未払法人税等 280,000 円が立っているか、そして損益計算の差が
△1,440,160 円
と一致するかを見ます。最後に残高試算表の借方合計と貸方合計が一致すれば、整理の流れはほぼ合っています。
3行検算
1. 仮払消費税・仮受消費税が 0、未払消費税 90,000 円と未払法人税等 280,000 円が立っているか確認します。
2. 仕入 7,660,000 円、貸倒引当金繰入 10,160 円、減価償却費 240,000 円が整理後残高に反映されているか見ます。
3. 最終行が当期純損失 -1,440,160 で、借方合計と貸方合計が一致すれば締めです。