この問題で先に確定するもの
第4セットも、決算整理後残高試算表を完成させる問題です。先に確定したいのは、棚卸による売上原価、差額補充で出す貸倒引当金、期間配分で決まる減価償却・未払利息・前払保険料、そして消費税精算額です。ここを先に押さえると、残高の増減方向を迷わず入力できます。
解く順番
まず期首商品 280,000円、仕入 6,300,000円、期末商品 340,000円から確定仕入高 6,240,000円を求めます。次に売掛金 650,000円の 2% で必要な貸倒引当金 13,000円を出し、既存との差額 7,000円を繰り入れます。そのあとで備品の減価償却 180,000円、借入金の未払利息 9,000円、前払保険料から当期分 12,000円の振替、現金差額 1,000円の修正、最後に未払消費税 220,000円の振替まで進めると整理しやすくなります。
正解の根拠
棚卸では期末商品 340,000円を費用から除いて繰越商品に残すため、確定仕入高は 6,240,000円になります。貸倒引当金は必要残高 13,000円から既存残高を差し引いた差額 7,000円だけを追加計上します。備品 1,260,000円は耐用年数 7年で 180,000円、借入金 1,100,000円 × 3% の年額 33,000円のうち 24,000円は処理済みなので 9,000円を未払利息に回します。前払保険料は将来分を資産に残すので、60,000円から当期分 12,000円を費用へ振り替えた残り 48,000円が整理後残高です。消費税は仮受 460,000円から仮払 240,000円を差し引いた 220,000円が未払消費税になります。
よくある誤り
前払保険料は、当期分を費用化したあとに残る将来分だけが資産として残る点を逆にしやすい論点です。未払利息も、年額 33,000円をそのまま追加したり、記帳済み 24,000円を引き忘れたりしやすくなります。貸倒引当金や消費税精算も、必要額全体ではなく差額だけを計上する場面と整理後残高を入れる場面を混同しないことが大切です。
最後の検算
前払保険料が 48,000円、未払利息が 9,000円、未払消費税が 220,000円になっているかを見直し、仮受消費税と仮払消費税が消えていることを確認します。最後に借方合計と貸方合計が一致すれば、費用・資産・負債の向きを正しく処理できています。
3行検算
1. 前払保険料 48,000 円、未払利息 9,000 円、未払消費税 220,000 円の3つをまず確認します。
2. 貸倒引当金繰入 7,000 円と減価償却費 180,000 円が費用側へ反映されているか見直します。
3. 仮受消費税・仮払消費税が消え、借方合計と貸方合計が一致すれば締めです。