転記

転記は、仕訳帳に記録した取引を、勘定科目ごとに元帳へ書き写す作業です。借方科目は元帳の借方へ、貸方科目は貸方へ、そのまま同じ側に書き写します。転記のときは、相手科目と金額をあわせて記入します。

基本情報

転記の分類と使いどころ
分類作業(勘定科目ではありません)
増えるときこの行は対象外です(転記は勘定科目ではないため、増減はありません)
減るときこの行は対象外です(同上)
代表的な相手科目(該当なし。転記する仕訳ごとに相手科目が決まります)
試験での問われ方仕訳帳から元帳へ、借方・貸方を取り違えずに転記できるかを問う(第1問)

仕訳例

次の仕訳を、現金勘定・売上勘定などへ転記する場面です。

仕訳の例(転記のもとになる仕訳)5列
借方科目は元帳の借方へ、貸方科目は貸方へ、そのまま転記します。
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
5/9 現金 20,000 売上 20,000
5/15 仕入 10,000 現金 10,000

1行目は現金勘定の借方、売上勘定の貸方へ転記します。2行目は仕入勘定の借方、現金勘定の貸方へ転記します。相手科目は、今書いている勘定ではない、もう一方の科目です。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(2問・即時採点)

Q1. 転記のねらいとして正しいのは?(答えを見る)

先に仕訳帳で時系列に記録したものを、次に勘定ごとへ振り分けるのが転記です。転記の目的は、現金や売掛金など各勘定の増減と残高を見やすくすることにあります。記録順を変えるのではなく、見方を変える作業だと考えると理解しやすくなります。

Q2. 転記の記号(仕訳帳頁→元帳頁など)を付す理由は?(答えを見る)

転記記号は、仕訳帳のどの行が元帳のどこへ移ったかをたどるための目印です。これがあると転記漏れや二重転記を照合しやすくなります。単なる飾りではなく、記帳の追跡性を保つための仕組みだと押さえるのが大切です。