先入先出 数表で練習(講義録)

期首仕掛を先に仕上げる前提で、当期単位原価を作り、完成品と月末仕掛に配賦します。

サンプルデータ

先入先出…期首原価は分離し、当期原価のみで単位原価を作ります。

1) 当期等価生産量(EU)

区分材料加工
期首仕掛の仕上げ分0200×(100%-40%)=120
当期投入の完了分(800-200)×100%=600(800-200)×100%=600
月末仕掛200×100%=200200×50%=100
EU 合計800820

会話で理解する:FIFOのEU

ユイ: 平均法の表と何が違いますか?

サクラ先生: FIFOは期首仕掛の仕上げ分を分離して計算します。だからEUの行に「期首の仕上げ」が現れます。

ユイ: 次に進むときの順番は?

サクラ先生: EU→当期原価当期単位原価配賦の順です。表のタイトルを声に出して確認しましょう。

ポイント:FIFO=当期に注目。期首は「仕上げ分」を分離。

2) 当期単位原価

項目材料加工
当期原価 ÷ 当期EU160,000 ÷ 800 = 200100,000 ÷ 820 = 121.95…

3) 配賦(完成品/月末仕掛)

区分材料加工合計
完成品(期首分の仕上げ+当期投入完了分)600×200 = 120,000120×121.95… + 600×121.95… = 87,807.32207,807.32
月末仕掛200×200 = 40,000100×121.95… = 12,195.1252,195.12
期首原価(完成品へ)40,00020,00060,000
200,000120,000320,000
検算:材料200,000/加工120,000の総額に一致。

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次の小問

  • 期首加工進捗を30%に変えたら、当期EU(加工)は?

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