加重平均と先入先出

単位原価の対象コストと数量の扱いが異なります。与件の指示を確認しましょう。

違いの整理

加重平均 vs 先入先出
項目加重平均法先入先出法
対象コスト期首仕掛+当月発生当月発生のみ(原則)
等価完成量期首・当月・月末を一括換算期首分は期首残として扱い、当月分・月末分を換算

詳細は総合原価計算へ。

関連用語

対話で理解しよう — 調合工程:加重平均と先入先出

現場エピソード:月初仕掛200個(材料100%・加工60%)、当月投入1,000個、完成900個、月末仕掛300個(材料100%・加工20%)。期首コスト:材料60,000円・加工30,000円、当月コスト:材料300,000円・加工210,000円

ハル:「等価完成量は、加重平均だと加工が900+300×0.2=960、先入先出だと900−200×0.4+300×0.2=880ですね」

椿先生:「その通り。加重平均は期首を含めた安定単価、先入先出は当月の動きを強く反映。与件の指示(材料が初期一括投入か など)を必ず確認しましょう。」

定義・判断の物差し

  1. 上の数字で、先入先出法の材料EUは何になりますか(条件:材料は初期一括投入)?
  2. 期首単価が当月より高いとき、どちらの方法が製品単価を押し上げやすいですか?理由も書きましょう。
  3. 今月の与件に「材料は加工の50%時点投入」とある場合、材料EUの式はどう変えますか?

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