この問題で先に確定するもの
第5セットは貸借対照表と損益計算書を完成させる問題なので、先に損益計算書の費用と収益を固めるのが基本です。特に売上原価、貸倒引当金繰入、建物と備品の減価償却、未払利息、法人税等を先に確定すると、当期純利益が出て貸借対照表の純資産欄まで自然につながります。
解く順番
まず棚卸から売上原価 を求め、次に売掛金 に対する貸倒引当金の必要残高 を確認し、既存 との差額 を計上します。そのあと建物 、備品 の減価償却、借入金に対する未払利息 を損益計算書へ反映し、税引前利益 を出します。最後に法人税等 を差し引いて当期純利益 を確定し、貸借対照表では資産合計と負債合計から純資産合計を求め、資本金を差し引いて繰越利益剰余金を確定します。
正解の根拠
売上原価は、期首商品 を足して期末商品 を控除する仕入勘定の基本形で求めます。貸倒引当金は 600,000円 × 2% で必要残高 、整理前残高は なので、差額 だけを繰り入れます。減価償却は建物 ÷ 25年で 、備品 ÷ 6年で です。未払利息は × 3% × 5/12 で となり、これらを反映した税引前利益 に 30% を掛けると法人税等 、差し引きで当期純利益 になります。さらに、資産合計は 4,478,000円、負債合計は 2,000,900円なので、純資産合計は 2,477,100円 です。整理前残高試算表の資本金 1,500,000円 をそのまま表示し、残額 977,100円 を繰越利益剰余金とします。
よくある誤り
財務諸表問題で多いのは、貸借対照表から埋め始めて途中で利益の置き場が分からなくなることです。先に損益計算書を完成させないと、当期純利益をどこへ入れるかが定まりません。貸倒引当金も必要残高そのものを入れてしまったり、減価償却累計額に反映する前に費用だけを書いてしまったりしやすいので、費用計上と貸借対照表残高の両方を見る必要があります。
最後の検算
損益計算書で当期純利益 が確定しているかを確認したら、貸借対照表では資産合計 4,478,000円 と負債合計 2,000,900円 の差から純資産合計 2,477,100円 を確認します。そのうえで、資本金 1,500,000円 と繰越利益剰余金 977,100円 の合計が純資産合計と一致しているかを見直します。あわせて貸倒引当金や減価償却累計額などの控除項目が、資産から差し引かれる形で処理されていれば、資産合計と負債・純資産合計が一致します。
3行検算
1. P/L で税引前利益 から法人税等 を引き、当期純利益 になっているか確認します。
2. その純利益を反映したあと、資産合計 4,478,000円 から負債合計 2,000,900円 を引いた純資産合計 2,477,100円 が、資本金 1,500,000円 と繰越利益剰余金 977,100円 に分かれているかを見ます。
3. 資産合計と負債・純資産合計が一致すれば、P/L と B/S の接続は完了です。