この問題で先に確定するもの
第8セットは財務諸表問題なので、先に損益計算書の費用と利益を固めるのが基本です。売上原価、貸倒引当金繰入、建物と備品の減価償却、未払消費税、法人税等を先に確定すると、当期純利益が決まり、その数字を貸借対照表の純資産へ流し込めます。
解く順番
まず期首商品 、仕入 、期末商品 から売上原価 を確定します。次に売掛金 に対する貸倒引当金の必要額 を出し、整理前残高 との差額 を繰り入れます。そのあと建物 、備品 の減価償却、仮受消費税と仮払消費税の差額 の未払消費税への振替を反映します。そのあと法人税等 を計上して当期純利益 を求め、最後に貸借対照表へ転記して合計を合わせます。
正解の根拠
期首商品 に仕入 を加え、期末商品 を控除すると、売上原価は です。貸倒引当金は売掛金残高 × 2% で必要残高 、整理前残高は なので差額 を繰り入れます。減価償却は建物 2,400,000円 ÷ 20年 = 、備品 900,000円 ÷ 6年 = で、累計額は建物 、備品 になります。消費税は仮受 400,000円 と仮払 360,000円 の差額 だけが未払消費税として残ります。これらを損益計算書へ反映したうえで法人税等 を差し引くと、当期純利益 になり、その利益を純資産へ組み込むことで貸借対照表の資産合計と負債・純資産合計が で一致します。
よくある誤り
財務諸表問題では、貸借対照表を先に埋め始めて当期純利益の位置が曖昧になることがあります。先に損益計算書を完成させるのが安全です。貸倒引当金や減価償却累計額は控除項目として資産から差し引く点も見落としやすく、売上原価も期末商品 を控除し忘れると大きくずれます。未払消費税も差額ではなく仮受・仮払の片方の金額を書いてしまう誤りが起こりがちです。
最後の検算
当期純利益 が損益計算書の最終行と貸借対照表の純資産欄でつながっているかを確認します。さらに、貸倒引当金や減価償却累計額などの控除項目の向きが正しく、資産合計と負債・純資産合計が で一致していれば完成です。
3行検算
1. まず P/L の当期純利益 を確定できているかを確認します。
2. 売上原価 、未払消費税 と、貸倒引当金・減価償却累計額の控除方向が合っているかを見ます。
3. B/S の資産合計 と 負債・純資産合計 が一致すれば完成です。