直課(賦課)
直課(賦課)とは、特定の製品にそのまま結びつく直接費を、その製品へ直接割り当てる手続きです。共通して発生する間接費を配賦基準で割り振る「配賦」とは対になる関係で、第1問の用語区別として繰り返し問われます。「直接費は直課、間接費は配賦」という対応をまず押さえましょう。
基本情報
| 分類 | 原価集計の手続き用語(直接費の集計方法) |
|---|---|
| 何を表すか | 特定の製品と対応が明確な直接費を、そのまま製品へ割り当てる集計手続き |
| 計算式(求め方) | 製品との対応が明確な費目は、消費額をそのまま製品へ集計する(配賦計算は不要) |
| 使う場面 | 第3問で直接材料費・直接労務費を製品ごとに集計するとき |
| 試験での問われ方 | 直課(賦課)・配賦の用語区別を問う出題(第1問) |
計算式・具体例
費目が特定の製品にそのまま跡付けできるかどうかで、直課と配賦のどちらを使うかが決まります。
| 求めるもの | 式 | 数値例 |
|---|---|---|
| 直課する直接材料費 | 特定の製品にそのまま跡付けできる費目は、消費額をそのまま製品へ集計 | A製品専用の主要材料 120,000円 → そのままA製品へ直課 |
| 直課する直接労務費 | 特定の製品の作業だけに従事した賃金は、そのまま製品へ集計 | B製品専属の外注加工賃 45,000円 → そのままB製品へ直課 |
| 配賦する製造間接費 | 複数の製品に共通する費目は、いったん製造間接費に集めて配賦基準で按分 | 工場全体の電力料 50,000円 → 配賦基準にもとづき各製品へ配賦 |
表の読み方:判定の軸は「特定の製品にそのまま跡付けできるか」です。跡付けできる直接材料費・直接労務費はそのまま直課し、複数の製品に共通する費目だけを製造間接費に集めて配賦します。金額の大小では判定しない点に注意しましょう。
混同しやすい語との違い
試験でのよく問われ方
- 与えられた費目が「直課」「賦課」「配賦」のどれに当たるかを選ぶ語句問題(第1問)。
- 直接材料費・直接労務費を製品ごとにそのまま集計する計算問題(第3問)。
- 具体的な費目(主要材料・外注加工賃・電力料など)を「直課=直接費の手続き、配賦=間接費の手続き」に当てはめて判定する問題(第1問)。
ミニ演習(3問・即時採点)
Q1. 直課(賦課)の説明として正しいものはどれですか?(答えを見る)
直課(賦課)は特定の製品にそのまま結びつく直接費を、その製品へ直接割り当てる手続きです。間接費を基準で割り振るのは配賦です。
Q2. A製品専用の主要材料50,000円は、どのように処理されますか?(答えを見る)
A製品だけのために消費した材料は特定の製品に跡付けできるため、そのままA製品へ直課(賦課)します。配賦するのは複数の製品に共通する間接費です。
Q3. 直課と配賦の使い分けの基準として正しいものはどれですか?(答えを見る)
直課と配賦は金額の大小や支払方法ではなく、特定の製品にそのまま跡付けできるかどうかで使い分けます。跡付けできれば直課、複数の製品に共通するなら配賦です。
関連
- ガイドで学ぶ:製造間接費と配賦
- 関連する用語:直接費と間接費/製造間接費
- 解いて定着:第1問(用語・分類)ドリル