労務費

労務費とは、製造に従事する人に支払う賃金・給料などの費用です。直接作業時間×賃率で計算して仕掛品へ計上する仕訳型の用語で、第1問の語句・分類問題で頻出します。間接労務費(監督者の賃金など)は製造間接費に集める点も押さえましょう。

基本情報

労務費の分類と使いどころ
分類原価要素(費目別原価計算の一区分。直接労務費・間接労務費)
増えるとき直接作業や間接作業の対価(賃金・給料)が発生したとき
減るとき直接分を仕掛品へ、間接分を製造間接費へ振り替えるとき
代表的な相手科目賃金(発生時)/仕掛品製造間接費(振替時)
試験での問われ方直接労務費の計算(作業時間×賃率)、直接労務費と間接労務費の判定

仕訳例

直接作業の賃金は仕掛品へ、監督などの間接作業の賃金は製造間接費へ振り替えます。

仕訳例(労務費:直接分と間接分)
直接作業賃金は仕掛品へ、監督者など間接作業賃金は製造間接費へ計上する。
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
4/1 仕掛品 72,000 賃金 72,000
4/2 製造間接費 30,000 賃金 30,000

表の読み方:直接作業の賃金(4/1)は仕掛品へ、監督者など間接作業の賃金(4/2)は製造間接費へ振り替えます。どちらも貸方は賃金で、借方だけが直接か間接かで変わります。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(2問・即時採点)

Q1. 直接作業時間8時間、賃率1,500円/時、作業者6名のときの直接労務費はいくらですか?(答えを見る)

直接労務費=直接作業時間×賃率×人数=8時間×1,500円×6名=72,000円です。

Q2. 工場の監督者に支払う賃金は、どのように分類されますか?(答えを見る)

監督者の賃金は特定の製品に直接ひも付けられないため間接労務費です。製造間接費としていったん集め、配賦基準で各製品へ割り当てます。