配賦基準の選び方

「何に比例して間接費が増えるのか?」を考えて、合理的な基準を選びましょう。

代表的な配賦基準

配賦基準の比較表
直接労務時間・機械運転時間・材料費・直接作業時間の向き不向きを比較します。
基準 向く場面 注意点
直接労務時間 人手中心の工程 自動化が進むと不適切
機械運転時間 設備稼働が支配的な工程 段取り待ち時間の扱いを確認
材料費 材料比率が高い製品群 価格変動の影響を受けやすい
直接作業時間 作業時間の差が大きい場合 熟練度差をどう調整するか

会話で理解する:基準の選び方

ユイ: どの基準を選べば良いか迷います。

サクラ先生: 因果関係が最も強い基準です。人手中心なら労務時間、設備中心なら機械運転時間、材料に強く影響されるなら材料費が候補です。

ユイ: 表はどう読むと良いですか?

サクラ先生: 「向く場面」と「注意点」を対で見ます。自分のケースを当てはめて、合理的に説明できる基準を選びましょう。

ポイント:基準=説明責任。因果で選ぶ。

試験では、配賦基準の選択理由を短く言えると得点に直結します。

小さな練習

人手中心のA製品と自動化が進むB製品。どの基準が適切?

  • A製品:直接労務時間が妥当
  • B製品:機械運転時間が妥当

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ミニ小問

  1. 人手中心の工程。最も妥当な配賦基準は?
  2. 設備稼働が支配的。最も妥当な配賦基準は?
  3. 材料比率が高い製品群。候補となる配賦基準は?
解答
1) 直接労務時間
2) 機械運転時間
3) 直接材料費(状況次第で材料使用量など)

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