材料費

購入から消費までの流れを、数量×単価の型で押さえていきましょう。

例:材料を1個200円で500個購入し、期末に50個残ったなら、消費数量は500−50=450個です。材料消費額は450×200=90,000円となり、仕訳は仕掛品90,000/材料90,000です。

考え方は、材料の金額を「購入→在庫→消費」に正しく配分することです。期首+購入−期末=消費の型に数字を当てはめると、迷わずに処理できます。

定義と見分け方

要点まとめ(20秒で要点)

見抜き方(第1問)

即解ミニ例題(購入→消費→仕訳)

与件:購入価格¥100,000、運賃¥4,000、値引¥2,000、期末材料50個(期首0、当期入庫500個、消費単価¥200)

購入原価=100,000+4,000−2,000=¥102,000

材料消費額=消費数量450個×200=¥90,000 → 仕訳:仕掛品90,000/材料90,000

ポイント:副費は購入原価に含める指示を最優先。

計算の型

購入原価と消費額の型
購入原価と材料消費額の基本式と例です。
項目 計算式・例
購入原価 購入価格 + 付随費用 - 返品・値引
例)100,000 + 4,000 − 2,000 = 102,000
材料消費額 消費数量 × 単価
例)500個 × 200円 = 100,000円

会話で理解する:表の読み方(購入原価と消費)

ユイ: 表の「購入原価」と「材料消費額」は、どう使い分けますか?

サクラ先生: 購入原価は買ったときの入庫単価の決め方、材料消費額は実際に使った数量×単価で、仕掛品へ振り替える金額です。

ユイ: 仕訳図とつながりますか?

サクラ先生: はい。消費額を仕掛品/材料で振り替えます。数量×単価の型を先に決めてから仕訳へ進みましょう。

ポイント:型=「数量×単価」。消費額→仕掛品/材料へ。

使いどころ(試験での見抜き方)

材料副費=必ず経費」ではありません。購入原価に含める指示がある場合、材料費に含めて処理します。

代表仕訳(払出と振替)

仕訳例(材料:払出→仕掛品
直接材料の払出を仕掛品へ振り替える。
日付 借方科目 借方金額 貸方科目 貸方金額
4/1 仕掛品 100,000 材料 100,000
関連ガイド:材料費の基礎材料費の基本計算
関連演習:第2問

ミニ問題(材料費

選択肢から答えを選びましょう。正答と解説は「▼」を押すまで表示しません。

Q1. 材料費のうち直接材料費とはどのような費用ですか?

  • A. 製品一単位に明確に対応づけられる材料費
  • B. 材料倉庫の保管費
  • C. 販促用パンフレットの印刷費
▼ 正答と解説を表示

正解:A(製品一単位に明確に対応づけられる材料費

直接材料費は製品一単位に直接対応づけられる材料の取引価格です。

Q2. 材料費主要原価加工費のどちらに含まれますか?

  • A. 主要原価に含まれる
  • B. 加工費に含まれる
  • C. どちらにも含まれない
▼ 正答と解説を表示

正解:A(主要原価に含まれる)

材料費は主要原価の構成要素です。加工費は直接労務費製造間接費で構成されます。

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