前受金

定義:商品やサービスの提供前に受け取った代金(負債)。

仕訳例(前受金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
受領当座預金50前受金50
提供前受金50売上50

対話で深める:前受金

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

得意先から前受金40を受領。検収で売上計上し、前受金を消し込み。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 前受金は負債、履行で収益へ振替
  • キャンセル・返金条項の確認
  • 入金と売上のズレを管理
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:収益認識基準では契約負債の概念に整合します。役務提供の場合は提供期間での収益計上に注意します。