売上割引

定義:売掛金の早期回収に伴う利息相当の控除。使い所:営業外費用として処理し、売掛金の回収額を減らします。

仕訳例(売上割引)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
回収時当座預金, 売上割引98, 2売掛金100

対話で深める:売上割引

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

売掛金100を早期回収のため2%割引で入金。仕訳:当座預金98/売掛金100、売上割引2。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 現金割引(売上割引)は営業外費用
  • 値引・返品と区別
  • 割引条件(期間)を確認
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ショート対話:
後輩:売上の控除になりますか?
先輩:いいえ。金融的性格が強いので、営業外費用の「売上割引」で処理します。

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