| 日付 | 借方科目 | 借方金額 | 貸方科目 | 貸方金額 |
|---|---|---|---|---|
| 4/05 | 売掛金 | 200 | 売上 | 200 |
| 4/20 | 現金 | 200 | 売掛金 | 200 |
| 4/25 | 受取手形 | 150 | 売掛金 | 150 |
対話で深める:売掛金
現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):
- 会社規模:年商10億/従業員35名(卸売)
- 締め日:20日締め
- 回収サイト:20日締め翌月末(40日)
- 税率:消費税10%(税抜)
- 契約条項:検収基準/返品14日/遅延利息年3%
現場エピソード(単位:万円・個・% など):
当月売上は300。締切末に売掛金300が未回収。翌月、200を当座で回収、残り100は翌々月に回収予定。回収不能の兆候があれば引当金の対象です。
ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?
先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。
ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。
先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。
判断基準とチェック
- 掛取引の未収分は売掛金
- 期末残高は試算表の基礎。回収サイト(例:月末締翌月末払い)を確認
- 信用リスクがあれば貸倒引当金を検討
- 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
- チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
- チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
- チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?
ポイント:売掛金は回収手段(現金・受取手形)で消し込みます。不確実性が高い場合は貸倒引当金の設定を検討します。演習はミニ問題B(手形)で関連処理を往復しましょう。