先生:期末の2本仕訳、向きは覚えましたか。
生徒:期首は「繰越商品 / 仕入」、期末は「仕入 / 繰越商品」でしたね。
先生:そうです。どちらも結果的に仕入を減らす方向です。仕入が整理されるから、当期分だけが売上原価に残ります。
生徒:仕入の中身を「期首+当期仕入−期末」に置き換えるイメージですね。
期首+仕入−期末=売上原価の型を、仕訳と表示で往復して定着させましょう。
当期は「仕入」「売上」で日々処理し、期末に「繰越商品」を使って売上原価へ振り替えます。
| 日付 | 借方 | 金額 | 貸方 | 金額 |
|---|---|---|---|---|
| 期末 | 繰越商品 | 期首棚卸高 | 仕入 | 期首棚卸高 |
| 期末 | 仕入 | 期末棚卸高 | 繰越商品 | 期末棚卸高 |
先生:期末の2本仕訳、向きは覚えましたか。
生徒:期首は「繰越商品 / 仕入」、期末は「仕入 / 繰越商品」でしたね。
先生:そうです。どちらも結果的に仕入を減らす方向です。仕入が整理されるから、当期分だけが売上原価に残ります。
生徒:仕入の中身を「期首+当期仕入−期末」に置き換えるイメージですね。
結果として、当期の「仕入」は「期首+当期仕入−期末」に整理され、これが売上原価となります。
売上原価 = 期首棚卸高 + 当期仕入高 - 期末棚卸高
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 期首棚卸高 | 120 |
| 当期仕入高 | 480 |
| 期末棚卸高 | 140 |
| 売上原価 | 460 |
生徒:売上原価の式は覚えたのですが、試算表ではどこを見れば良いですか。
先生:「繰越商品」「仕入」「売上」。まずはこの3科目を確認しましょう。返品や割戻があれば、仕入から控除して純額に整えます。
生徒:算定した売上原価は P/L にそのまま載るのですね。
先生:はい。売上総利益は「売上高 − 売上原価」。章末ドリルで、仕訳→表示まで往復して定着させましょう。
この「460」がP/Lの売上原価に表示されます。なお、返品・割戻は仕入高から控除して扱います。
詳細な仕訳例は 用語集「繰越商品」 を参照してください。
生徒:期末仕訳を切ったあと、P/L と B/S では何が変わりますか。
先生:B/Sでは「繰越商品」が期末棚卸高で残り、P/Lでは整理後の仕入が売上原価になります。両者は期末仕訳でつながっています。
ミニ問題セットA(売上原価)で仕訳と表示を往復し、仕上げにドリルに挑戦しましょう。