限界利益(貢献利益)

売上から変動費を差し引いた利益。固定費をどれだけまかなえるかを示します。

定義と式

限界利益の式
項目
限界利益売上高 − 変動費
限界利益率限界利益 ÷ 売上高 = 1 − 変動費率
損益分岐点売上高固定費 ÷ 限界利益率

関連用語

対話で理解しよう — 加工食品メーカーの販促会議

現場エピソード:主力パックの売価は500円、変動費は320円。限界利益は180円/個、今月の固定費は540,000円です。

ハル:「損益分岐点数量は540,000 ÷ 180 = 3,000個。販促で特別価格 470円・追加受注1,200個なら、限界利益は(470−320)×1,200 = 180,000円。固定費が増えないなら受注すべきですね」

椿先生:「その通りです。短期判断は限界利益で行います。注意点は固定費が変わるか(増員・夜間操業など)と、他商品の食い合いが起きないか。ここを確認しましょう。」

定義・試験での扱い

  1. あなたの主力品の限界利益/個損益分岐点数量を書き出しましょう。
  2. 「単価−20円」の施策で数量が何%伸びれば利益横ばいか計算しましょう。
  3. 固定費が60,000円増える特別操業で追加受注900個を受ける場合、必要な最低限界利益/個はいくらですか。

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