組別原価計算 — 同種製品を一組でまとめる

同質の製品をバッチ(組)単位でまとめて原価を集め、出来高で割って単位原価にします。工程別総合原価の仲間です。

営業:1,000個を月内に一括で作る案件、採算はどう?

経理:材料・労務・間接費を組全体で集計し、1,000個で割って単位原価を計算します。歩留まりが悪ければ単価が上がる点に注意です。

仕訳例

仕訳例(完成時の振替)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
3/31製品900,000仕掛品(第1組)900,000
3/31製品1,350,000仕掛品(第2組)1,350,000

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対話で理解しよう — 組別原価計算の考え方

現場エピソード:直径違いのクッキーS/M/Lを同一工程で連続生産。グループ(組)として1,500枚まとめて原価計算し、平均単価を出します。

ハル:「グループ原価計算では、同種製品を一組にまとめて単価を取り、規格差は換算係数でならします」

椿先生:「そう。単位差の影響は換算で調整。工程管理を簡素化しつつ、十分な精度を確保できます。」

定義・判断の物差し

  1. あなたの工程で、グループ化できる製品セット(規格差は小)を1つ挙げましょう。
  2. 換算係数の根拠(重量・時間・材料)を1つ決めましょう。
  3. 個別単価との差を許容範囲で監視するルールを1つ提案しましょう。

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