組別原価計算 — 同種製品を一組でまとめる
種類の異なる複数製品(組)を組ごとに集計する総合原価計算です。組直接費は賦課、組間接費は配賦してから、組ごとに単位原価を求めます。
基本情報
| 分類 | 種類の異なる複数製品(組)を組ごとに集計する総合原価計算の型 |
|---|---|
| 何を表すか | 各組に跡付けできる組直接費と、跡付けできない組間接費を分けて、組ごとの完成品原価を求める方法 |
| 計算式(求め方) | 組直接費→該当する組へそのまま賦課。組間接費→機械運転時間等の基準で各組へ配賦。組ごとに(組直接費+配賦された組間接費)÷完成量=単位原価 |
| 使う場面 | 同じ工場で種類の異なる製品を並行して作っているとき、製品ごとの原価を区別して把握したい場面 |
| 試験での問われ方 | 組直接費・組間接費の配分と、各組の完成品原価・単位原価を計算させる出題 |
計算式・具体例
組製品X・Yの組直接費(直接材料費)がX 200,000円・Y 150,000円、組間接費(加工費)120,000円を機械運転時間X 40時間:Y 20時間で配賦する場面です(月初・月末仕掛品なし、完成量X 100個・Y 50個)。
| 求めるもの | 式 | 数値例 |
|---|---|---|
| 組間接費の配賦額(X・Y) | 組間接費×各組の機械運転時間÷機械運転時間合計 | 120,000×40/60=80,000円(X)、120,000×20/60=40,000円(Y) |
| 各組の完成品原価・単位原価 | (組直接費+配賦された組間接費)を完成量で割る | X:200,000+80,000=280,000円(100個→2,800円/個)、Y:150,000+40,000=190,000円(50個→3,800円/個) |
組直接費はそのまま各組へ賦課し、組間接費だけを配賦基準で按分します。月初・月末仕掛品があるときは、通常の総合原価計算と同じく完成品換算量で単価を計算します。
混同しやすい語との違い
- 総合原価計算の型(単純/工程別/組別/等級別)との違い:process-variantsは4つの型を見分ける入口、本語は組別総合原価計算1つを掘り下げた語です。
- 等級別総合原価計算との違い:本語(組別)は別の種類の製品を組ごとに計算し、grade-costing(等級別)は同じ種類で規格違いの製品を積数(等価係数×数量)で按分します。
- 完成品換算量との違い:完成品換算量は月初・月末仕掛品がある場合の数量換算、本語はそれを組ごとに区切って計算する枠組みです。
試験でのよく問われ方
- 組直接費・組間接費を区別させ、組間接費の配賦計算をさせる出題。
- 各組の完成品原価・単位原価を求めさせる出題。
ミニ演習(2問・即時採点)
Q1. 組製品Xの組直接費(直接材料費)200,000円は、どう扱いますか?(答えを見る)
そのままX組へ賦課します。組直接費は各組に跡付けできる費用なので、配賦せずそのまま該当する組へ計上します。
Q2. 組間接費120,000円を、機械運転時間X 40時間:Y 20時間で配賦すると、X組への配賦額はいくらですか?(答えを見る)
80,000円です。120,000×40/(40+20)=80,000円になります。
関連
- ガイドで学ぶ:総合原価計算(等級別・組別・工程別)
- 関連する用語:総合原価計算の型(単純/工程別/組別/等級別)/等級別総合原価計算/完成品換算量/連産品と副産物
- 解いて定着:総合原価計算ドリル