パーシャル・プランとシングル・プラン

パーシャル・プランとシングル・プランは、標準原価計算を帳簿に記帳する2つの方式です。パーシャル・プランは仕掛品勘定の借方へ実際原価で記入し、差異を仕掛品勘定の中で把握します。シングル・プランは借方へ最初から標準原価で記入し、差異を材料・賃金などの各費目の勘定で把握します。

基本情報

パーシャル・プランとシングル・プランの分類と使いどころ
分類標準原価計算を帳簿に載せるときの2つの記帳方式
増えるときパーシャル・プランは仕掛品勘定の借方に実際原価を記入したとき/シングル・プランは仕掛品勘定の借方に標準原価を記入したとき
減るとき完成品原価が標準原価で仕掛品から製品へ振り替わったとき(貸方はどちらの方式も標準原価)
代表的な相手科目材料・賃金・製造間接費(仕掛品の相手勘定)/材料価格差異・材料数量差異などの各差異勘定
試験での問われ方同じ取引をパーシャル・プランとシングル・プランの両方で仕訳させ、差異をどちらの勘定で把握するか答えさせる出題

仕訳例

材料費差異(実際消費576,000円・標準575,000円)を、パーシャル・プランとシングル・プランでそれぞれ記帳する場面です。

パーシャル・プランとシングル・プランの仕訳対比(材料の消費)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
4/1(パーシャル)仕掛品576,000材料576,000
4/1(シングル)仕掛品575,000材料575,000

パーシャル・プランは仕掛品の借方に実際原価576,000円で記入し、標準との差異(数量差異25,000円・価格差異24,000円)は仕掛品勘定の中で把握してから各差異勘定へ振り替えます。シングル・プランは仕掛品の借方に標準原価575,000円で記入し、差異は材料勘定など各費目の勘定で把握します。どちらも完成品原価は標準原価で仕掛品から製品へ振り替わる点は共通です。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(3問・即時採点)

Q1. パーシャル・プランで仕掛品勘定の借方に記入する原価はどれですか?(答えを見る)

実際原価です。パーシャル・プランは仕掛品勘定の借方へ実際原価で記入します。差異は仕掛品勘定の中で把握されます。

Q2. シングル・プランで差異を把握する場所はどこですか?(答えを見る)

材料・賃金などの各費目の勘定です。シングル・プランは仕掛品勘定の借方へ最初から標準原価で記入するため、差異は各費目の勘定で把握されます。

Q3. 材料の実際消費額576,000円・標準消費額575,000円のとき、パーシャル・プランで仕掛品勘定の借方に記入する金額はいくらですか?(答えを見る)

576,000円です。パーシャル・プランは実際原価で記入します。575,000円はシングル・プランでの記入額になります。