配賦率の考え方(講義録)
ゆっくり声に出して、式と選び方を身につけていきましょう。
基本式
- 予定配賦率 = 予算製造間接費 ÷ 予算基準活動量
- 単位は基準に合わせます(円/時、%、円/円 など)。
例: 予算間接費6,000,000円 ÷ 予算直接労務時間3,000h = 2,000円/時
基準の選び方
- 人手中心→直接労務時間、機械中心→機械運転時間。
- 材料に比例→材料費を基準とすることもあります。
- 「便益への対応」を一言で言えると迷いません。
試験では与えられた基準に従います。現場での選定理由は言えるように。
適用と差異のつながり
- 当月の実際基準量に配賦率を掛けて各ジョブへ配賦。
- 月末に実際発生額と配賦額の差を見て、過大/過少配賦を把握。
ミニ小問
- 予定配賦率2,400円/時、実際基準量35時間。配賦額は?
- 配賦合計80,000円、実際発生86,000円。差は?
解答
1) 2,400 × 35 = 84,000
2) 実際86,000 − 配賦80,000 = 6,000円の過少配賦