予定配賦率の設定

年間の見込みを使って、配賦率=予算間接費÷予算基準活動量を決めます。

求め方

  • 予定配賦率 = 予算製造間接費 ÷ 予算基準活動量
  • 基準活動量の例:直接労務時間、機械運転時間、材料費 など
  • 単位は「円/時間」「%」など、基準に応じて決まります。

適用(配賦)のイメージ

予定配賦の流れ 予定配賦率と実際活動量から製品へ配賦する流れ 予定配賦率 実際基準活動量 配賦額(製品へ)

会話で理解する:比率先決のメリット

ユイ: なぜ期首に配賦率を決めてしまうのですか?

サクラ先生: 月中は実際額が確定しないため、予算÷予算基準で比率を先決しておくと、実績基準量を掛けるだけで配賦でき、処理が安定します。

ユイ: 期末はどう整えるの?

サクラ先生: 過大・過少配賦で差額を整理します。図では「予定配賦率→実績→配賦額」の流れを追いかけましょう。

ポイント:スピードと平準化のために率を先に

小さな練習

予算間接費9,600,000円、予算直接労務時間4,000時間。予定配賦率は?

解: 9,600,000 ÷ 4,000 = 2,400円/時

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ミニ小問

  1. 予算間接費6,000,000円、予算直接労務時間3,000時間。予定配賦率は?(円/時)
  2. 予定配賦率2,000円/時、実際基準量36時間。配賦額は?(円)
解答
1) 6,000,000 ÷ 3,000 = 2,000円/時
2) 2,000 × 36 = 72,000

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