社債発行差金

定義:社債を割引発行した際の差額(繰延資産)。使い所:発行時に計上し、期間にわたり償却します。

仕訳例(社債発行差金)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
7/01現金, 社債発行差金980, 20社債1,000
決算支払利息2社債発行差金2

対話で深める:社債発行差金

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

額面1,000、発行価額980の割引発行。差金20を利息へ配分して費用化し、利回りを実効利率に近づけます。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 社債発行差金は期間配分で償却
  • 利息費用は実効利率法が原則
  • 支払利息と差金償却の合算が費用の実質
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:差金は期間配分で償却し、利息費用に加算されるイメージです。演習はミニ問題F(社債株式へ。

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