償却原価法(実効利子法)

償却原価法は、社債など金融資産の額面と取得価額の差額を、保有期間にわたって帳簿価額に反映させる方法です。2級で扱うのは定額法(差額を保有年数で均等に配分する方法)で、満期保有目的債券(held-to-maturity)の処理として学びます。もう一つの方法である利息法(実効利子法)は1級の範囲です。

基本情報

償却原価法(実効利子法)の分類と使いどころ
分類金融資産の帳簿価額を算定する方法(償却原価法という考え方の総称)
何を表すか額面と取得価額の差額を、期間にわたって帳簿価額に反映させる計算方法
計算式・見分け方定額法=(額面−取得価額)÷保有年数で毎期均等配分(2級)/利息法(実効利子法)=期首帳簿価額×実効利率で計算(1級)
使う場面満期保有目的債券(held-to-maturity)の期末評価で、2級は定額法を用いる
試験での問われ方2級では定額法による毎期の償却額の計算が出題されます。利息法(実効利子法)による計算は出題されません

仕訳例

定額法(2級)と利息法・実効利子法(1級)の違い
方法級区分計算の考え方
定額法2級(額面−取得価額)÷保有年数を、毎期均等に帳簿価額へ加減する
利息法(実効利子法)1級期首帳簿価額×実効利率で計算し、額面利息との差額を償却額とする

2級の試験で計算するのは定額法だけです。満期保有目的債券(held-to-maturity)の例のように、額面と取得価額の差額を保有年数で均等に配分します。利息法(実効利子法)は、期首帳簿価額に実効利率を掛けて計算する1級の方法で、2級では名称を区別できれば十分です。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(2問・即時採点)

Q1. 2級の試験で計算する、満期保有目的債券の償却方法はどれですか?(答えを見る)

定額法です。満期保有目的債券は時価評価をせず、額面と取得価額の差を定額法で配分します。もう一つの償却計算方法は1級の範囲です。

Q2. 定額法による毎期の償却額の求め方はどれですか?(答えを見る)

(額面−取得価額)÷保有年数です。差額を保有年数で均等に割った金額を、毎期の償却額とします。