社債

定義:企業が資金調達のために発行する債券。使い所:発行・利息・償却原価法(定額法)に留意します。

仕訳例(社債)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
4/01現金1,000社債1,000
9/30社債利息20現金20

対話で深める:社債

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

  • 会社規模:年商30億/従業員120名(上場準備)
  • 締め日:月末
  • 回収サイト:—
  • 税率:—
  • 契約条項:5年満期/利率1.0%/財務制限条項あり

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

額面1,000、利率1.0%、期間5年の社債を発行。発行価額は980。差額20は社債発行差金として処理し、期間配分します。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 発行価額と額面の差は差金(割引/打歩)
  • 償却方法は実効利率法が原則(2級は定額法可)
  • 利息支払は額面×利率で現金流出
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

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