本支店会計

定義:本店と支店の往来を相互勘定で記録し、決算で照合・集計する会計。

仕訳例(往来・未達・在途)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
支店へ発送支店勘定100繰越商品100
支店受入繰越商品100本店勘定100
未達送金本店勘定50当座預金50
在途商品在途商品30支店勘定30

対話で深める:本支店会計

現場設定(会社規模・締め日・回収サイト・税率・契約条項):

現場エピソード(単位:万円・個・% など):

本店と支店間で商品80を振替。内部振替は本支店勘定で処理し、期末に相殺します。

ユイ:数字があると、判断が速くなりますね。つまり「何に対して」「どの率で」「差額か総額か」を決めれば迷いにくい、ということですか?

先生:その通りです。定義と役割をまず言語化し、次に場面を特定、最後に金額の型(基礎×率か、差額か)に当てはめます。上のエピソードも、同じ手順で処理できます。

ユイ:試験で混乱したら、性格→場面→金額の順に自分へ問いかけます。

先生:仕訳を書いたあと、30秒で口頭説明できるかをチェックしましょう。説明できれば再現性があります。

判断基準とチェック
  • 支店勘定で往復記帳
  • 期末に内部取引を相殺
  • 評価益・内部利益の消去に注意
  • 30秒で説明:何が起きて、どの基礎×率(または差額)で、なぜその相手科目か
  • チェック質問:締め日と回収/支払サイトは?請求日と入出金日のズレは?
  • チェック質問:税率や非課税・免税の適用は?端数処理は指示どおり?
  • チェック質問:契約条項(検収・返品・遅延利息・前受/割賦)はどう指示されている?

ポイント:期末は未達・在途の整理後に本店勘定支店勘定を照合し、集計方針(本店集中/支店独立)に従ってPL/BSへつなぎます。

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