本人と代理人

本人と代理人は、取引において自社が顧客への提供責任を負う当事者(本人)か、他者の提供を仲介する立場(代理人)かを区分する考え方です。本人なら売上を総額で計上し、代理人なら手数料相当額だけを純額で計上します。在庫リスクや価格決定の裁量、提供責任の有無が判定の手がかりになります。

基本情報

本人と代理人の分類と使いどころ
分類収益認識における表示方法(総額・純額)の判定に関する考え方(勘定科目ではない)
何を表すか顧客への提供責任を負う本人か、仲介する代理人かの区分
計算式・見分け方在庫リスクを負うか、価格決定の裁量があるか、提供責任を負うかで判定
使う場面仕入商品の販売と、他社商品の仲介販売が混在する取引
試験での問われ方本人・代理人いずれかを判定させ、総額表示か純額(手数料)表示かを計算させる出題

仕訳例

例(本人と代理人:総額表示と純額表示)
立場売上の計上額見え方
本人100,000顧客への提供責任を負い、総額で売上計上
代理人10,000仲介手数料のみ売上計上(純額)

同じ100,000円の取引でも、自社が顧客への提供責任を負う本人なら売上100,000円を総額で計上し、単なる仲介者(代理人)なら受け取る手数料10,000円だけを売上として計上します。在庫リスク・価格決定の裁量・提供責任の有無を手がかりに判定します。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(3問・即時採点)

Q1. 顧客への商品提供責任を自社が負っているとき、本人と代理人のどちらに該当しますか?(答えを見る)

顧客への提供責任を自社が負っている場合は本人に該当し、売上は総額で計上します。

Q2. 代理人に該当する場合の売上計上額として正しいものはどれですか?(答えを見る)

代理人に該当する場合は、仲介手数料に相当する額だけを純額で売上計上します。総額を計上するのは本人の場合です。

Q3. 本人と代理人を判定する手がかりとして適切でないものはどれですか?(答えを見る)

支払時期の長期化は重要な金融要素の論点です。本人と代理人の判定は、在庫リスク・価格決定の裁量・提供責任の有無を手がかりにします。