収益認識契約資産契約負債

履行義務の充足で収益、代金のズレは契約資産/負債で整えます。

この章のゴール

  • 履行義務の充足で収益認識する流れを説明できる
  • 履行前の受取は契約負債、履行済みだが請求前なら契約資産と判断できる
  • 可変対価・重要な金融要素の概念を概説できる

学ぶ順番

  1. 履行義務と取引価格
  2. 代金の受払タイミングのズレの表現
  3. 関連する既存勘定との違い(前受/未収 など)

図解:収益認識の5ステップ

契約を読んだら、1から5まで順に確認します。途中を飛ばさずに並べるだけで、契約資産と契約負債の判断も安定します。

収益認識の5ステップモデル 契約の識別、履行義務の識別、取引価格、配分、充足時点での収益認識までの流れと、契約資産と契約負債の位置づけを示す図。 1 契約を識別 何を約束したか 2 履行義務を識別 何を満たすと収益か 3 取引価格を決める 可変対価もここで確認 4 履行義務へ配分 複数義務なら配る 5 充足した時点で収益認識 引渡済みか、代金だけ先かを確認 履行済み・請求前 契約資産 受取済み・未履行 契約負債
この図で先に見る点: 1. ステップ5まで流したあと、2. 「履行済み・請求前」なら契約資産、3. 「受取済み・未履行」なら契約負債、と左右の箱へ戻って確認します。

1分復習

  1. 「履行義務」はこの契約の中で何を満たす約束なのか、一言で説明できますか。
  2. 引渡しは済んでいるが請求前のとき、契約資産と売掛金のどちらで考えるか区別できますか。
  3. 代金を先にもらっていて未引渡しなら、収益ではなく何を計上するか答えられますか。

答えの順番も図と同じです。履行義務を決める → 充足したかを見る → 代金の受払との前後関係で契約資産・契約負債を判断します。

1行ミニチェック

「履行義務 → 充足 → 契約資産/契約負債」までを、問題文を見ずに言えればOKです。

最低限の型

用語確認は 収益認識契約資産契約負債 を参照。

生徒前受収益未収収益と、契約資産契約負債の違いは?

先生契約資産契約負債履行義務の充足に着目した表示です。前受・未収など従来勘定より、収益認識の考え方に沿った名称になります。

生徒:実務上はどう読み替えれば良いですか。

先生:引渡済みで請求前なら契約資産、受取済みで未引渡なら契約負債。問題文は「引渡の有無」「請求/受領の有無」を丁寧に拾いましょう。

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