履行義務

履行義務とは、顧客に財やサービスを移転するという約束で、収益認識の単位になるものです。契約に複数の約束が含まれるときは、それぞれが独立した履行義務かどうかを見分け、取引価格を配分します。履行義務を満たした時点で、その分の収益を計上します。

基本情報

履行義務の分類と使いどころ
分類収益認識の単位となる考え方(勘定科目ではない)
何を表すか顧客に財やサービスを移転する約束。取引価格をどの約束に配分し、いつ売上計上するかの出発点
計算式・見分け方「単独で顧客が便益を得られるか」「他の約束と一体か」で、履行義務を分けるか一体とするかを判定
使う場面商品+設置サービス、保守契約など、1つの契約に複数の約束が含まれる取引
試験での問われ方契約に含まれる約束の個数を数えさせ、分けるか一体とするかを判定させる出題

仕訳例

例(履行義務の分解:よくあるパターン)
契約の内容履行義務の考え方売上計上のタイミング
商品+設置サービス商品引渡と設置が別の約束なら分けるそれぞれを満たした時点
保守(1年契約)一定期間にわたるサービス期間に応じて(前受→収益)

契約に複数の約束が含まれるときは、まず「単独で顧客が便益を得られるか」を確認します。商品と設置サービスが別々に価値を持つなら履行義務を分け、それぞれを満たした時点で売上を計上します。一定期間のサービス(保守契約など)は、期間に応じて収益を認識します。

混同しやすい語との違い

試験でのよく問われ方

ミニ演習(3問・即時採点)

Q1. 履行義務とは何ですか?(答えを見る)

履行義務は、顧客に財・サービスを移転する約束で、収益認識の単位になります。取引価格をどの約束に配分し、いつ売上計上するかを決める出発点です。

Q2. 商品の引渡しと設置サービスが、それぞれ単独で顧客に便益をもたらす場合、履行義務の扱いとして正しいものはどれですか?(答えを見る)

単独で便益を得られる約束は、別々の履行義務として分けます。それぞれを満たした時点で収益を計上します。

Q3. 1年契約の保守サービスのように、一定期間にわたって提供するサービスの収益計上として正しいものはどれですか?(答えを見る)

一定期間にわたるサービスは、その期間に応じて収益を認識します。前受けした分は契約負債にしておき、期間の経過に応じて売上へ振り替えます。