履行義務

収益認識は「履行義務を満たした時点」で売上計上します。まずは履行義務の単位を決めるのが出発点です。

定義

履行義務とは、顧客に財・サービスを移転する約束のことです(収益認識の単位)。取引価格をどの約束に配分し、いつ売上計上するかを決めます。

関連:収益認識(総論)契約資産契約負債

例(履行義務の分解:よくあるパターン)
契約の内容履行義務の考え方売上計上のタイミング
商品+設置サービス商品引渡と設置が別の約束なら分けるそれぞれを満たした時点
保守(1年契約)一定期間にわたるサービス期間に応じて(前受→収益)

試験での見分け方

  • 契約に「複数の約束(商品+保守、複数納品、追加サービス)」があるかを先に拾います。
  • 分けるか迷ったら「単独で便益が得られるか」「他の約束と一体か」を手掛かりにします。

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演習(ガイド・問題)

よくある誤り

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