役務収益・役務原価

定義:役務(サービス)の提供で得る収益と、その提供に対応する原価。使い所:収益認識のルールに従い、収益と費用を対応させます。

仕訳例(役務収益・役務原価)
日付借方科目借方金額貸方科目貸方金額
6/30売掛金110役務収益110
6/30役務原価70未払金70

押さえること(3つ)

  • モノ(商品)ではなく、サービスの提供を「売上」に近い考え方で処理します
  • 収益は「いつ満たしたか(検収・進捗など)」、原価は「どこまで対応させるか」が論点です
  • 請求より先に提供が進む/代金を先にもらう場合は、契約資産・契約負債もセットで確認します

判断のコツ・見分け方

  • 商品売買ではなく、保守・設計・工事補助などサービス提供が主題なら役務収益の論点です。
  • 収益だけでなく、対応する外注費や未払金が並ぶときは役務原価までセットで見ると整理しやすいです。
  • 請求日ではなく、検収日や進捗度が指示されていれば、その条件を優先して収益計上日を決めます。

似ている論点との区別

  • 売上・売上原価は商品売買中心ですが、役務収益・役務原価はサービス提供中心です。
  • 工事契約と似ていますが、こちらはより一般的な役務提供の収益費用対応を押さえる入口です。
  • 契約資産・契約負債は計上タイミングのズレによる残高項目で、役務収益・役務原価は損益の本体です。

FAQ

Q. 請求書を出した日に収益計上すればよいですか。
必ずしもそうではありません。契約上いつ履行義務を満たしたかで判断します。

Q. 原価はいつ計上しますか。
対応する収益と同じ期間に対応づけるのが基本です。収益だけ先に計上しないよう注意します。

関連:用語 収益認識 / ガイド 収益認識(契約資産・契約負債) / ミニ問題 ミニ問題(セットQ:収益認識)

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